今回は、海外と日本においての「身障者への考え方の違い」について考えて行きたいと思います。
アメリカや外国には当たり前に設置されている「アシスト・スイング」、なぜ日本にはそこまでの馴染みがないのでしょうか?きっとそこには歴史的、文化的な背景があるのだと思います。
アメリカにおいては元々開き戸しか存在せず、ベトナム戦争以降車椅子使用者が急増し、一人でドアを開けることが困難になりました。そこから身障者法が制定し、一挙に普及しました。
一方、日本はふすま文化。開き戸よりも引き戸、という考え方が一般的で今ではほとんどの建物のエントランスは自動引き戸になっています。しかし同時に欧米文化の浸透により、開き戸も増えてきました。
そこで「身障者への配慮」に関して考え方の違いが生まれたのです。
欧米文化、特に北アメリカでは「男女は平等でなければならない」という考えと同じように、
「身障者も健常者もイコールでなければならない」という考えがあり、それはドアへのアクセスに対しても同じでした。しかし、日本ではその考えがまた浸透しておらず、誰かが手を貸し、開けて差し上げるという考えです。
日本は先進国の中でもトップクラスですが、「身障者も健常者もイコールの環境を作る」という意味ではやはり日本よりも海外は進んでいますね!
動画はカナダの大学内のドアの動画です。