突然ですが、みなさんは普段よく行く建物の非常口を覚えていますか?
緑色の「避難マーク」が特徴的な避難経路の事です。

はっきりと思い出せない人もいるかもしれませんが、非常口のドアノブには透明のカバーが付いていて、非常時にはそれを壊して脱出する、そんな非常口を思い描いた人は大分少ないと思います。なぜなら日本ではあまり「緊急時の避難」が必要とされていないからです。しかし、現実にはプラスチックカバー(サムターンカバー)が付いている事が「目印」にもなっています。

『サムターンカバー』

実は、このタイプの「サムターンカバー」と呼ばれる装置が付いた非常口は日本でよく使われているのですが、世界的にはほとんど使われておらず、日本でも見直す考えが出てきています。 

今日はそんな非常口に欠かせない「緊急避難装置」について説明します。 

突然ですが、みなさんは普段よく行く建物の非常口を覚えていますか?
緑色の「避難マーク」が特徴的な避難経路の事です。

はっきりと思い出せない人もいるかもしれませんが、非常口のドアノブには透明のカバーが付いていて、非常時にはそれを壊して脱出する、そんな非常口を思い描いた人は大分少ないと思います。なぜなら日本ではあまり「緊急時の避難」が必要とされていないからです。しかし、現実にはプラスチックカバー(サムターンカバー)が付いている事が「目印」にもなっています。

『サムターンカバー』

実は、このタイプの「サムターンカバー」と呼ばれる装置が付いた非常口は日本でよく使われているのですが、世界的にはほとんど使われておらず、日本でも見直す考えが出てきています。 

今日はそんな非常口に欠かせない「緊急避難装置」について説明します。 

「緊急避難装置」はなぜ必要なのか?

まずは、「緊急避難装置」が必要な理由と「緊急避難装置」について説明します。

  • 「緊急避難装置」とは?

建築基準法や消防法では「緊急避難装置」に関する明確な定義はありませんが、ベランダから非難するための避難ハシゴや避難ハッチなど、非常時に避難するために使用する装置をその様に呼ぶのが一般的です。

非常時に使用する装置であるため、ワンアクション(短時間かつ簡単に)使えること、ユニバーサルデザイン(誰でも使える)であることが条件です。

ユニバーサルデザインとは
『すべての人のためのデザイン』

今回は、そんな「緊急避難装置」の中でも非常口に用いられる装置について詳しく説明します。

  • 非常口に「サムターンカバー」では緊急時の避難が困難

冒頭で説明したように、非常口に用いられる装置として、日本では「サムターンカバー」が主流でした。

「サムターンカバー」は、通常は開閉しないドアに用いることで、施設の利用者が勝手に非常口を開けて出入りすることを防げ、既存のドアに後から取り付けることも比較的容易というメリットがあります。

しかし、これらのメリットは施設管理者側のメリットであり、施設利用者、つまり非常時に避難する人の目線に立つと「サムターンカバー」はほとんどメリットはありません。

まず「サムターンカバー」の付いている非常口の場合、避難するためには、①サムターンカバーを割る(外す)、②サムターンを回す、③ドアノブを回す(レバーハンドルを下げる)、④ドアを開ける、という4つの動作が求められます。

サムターンカバーを割る(外す)

サムターンを回す

③ドアノブを回す
(レバーハンドルを下げる)

④ドアを開ける

実際に「サムターンカバー」を外して避難した人はわかるかと思いますが、これは結構大変です。私自身、避難訓練で使用したことがありますが、最初は外し方がわからず1分近くかかりました。
非常時にこの時間は致命的になりかねません。

また、手が不自由な人ではそもそも開けられない可能性もあります。これはユニバーサルデザインやバリアフリーの観点からも良く無いですね。

  • 海外では「サムターンカバー」では無く「緊急避難装置(パニックバー)」の設置が義務 

「サムターンカバー」が非常口に設ける装置として適さないのはわかっていただけたかと思いますが、諸外国の状況も見てみましょう。

パニックバーの法的設置義務
ドイツ
イギリス
アメリカ
フランス
カナダ
イタリア
日本

先進国と言われるG7で「緊急避難装置」が義務化されていないのは何と日本だけなのです!

日本以外の先進国では利用者が一定数を超える大規模施設では「緊急避難装置」の設置が義務化されているため、こういった先進国からの旅行者は日本の「サムターンカバー」に戸惑い避難ができなくなる恐れもあります。ユニバーサルデザインの考え方からしても「サムターンカバー」は非常に問題があると言えますね。

  • 「緊急避難装置」はなぜ必要なのか?

まずは、「緊急避難装置」が必要な理由と「緊急避難装置」について説明します。

  • 「緊急避難装置」とは?

建築基準法や消防法では「緊急避難装置」に関する明確な定義はありませんが、ベランダから非難するための避難ハシゴや避難ハッチなど、非常時に避難するために使用する装置をその様に呼ぶのが一般的です。

非常時に使用する装置であるため、ワンアクション(短時間かつ簡単に)使えること、ユニバーサルデザイン(誰でも使える)であることが条件です。

ユニバーサルデザインとは
『すべての人のためのデザイン』

今回は、そんな「緊急避難装置」の中でも非常口に用いられる装置について詳しく説明します。

  • 非常口に「サムターンカバー」では緊急時の避難が困難

冒頭で説明したように、非常口に用いられる装置として、日本では「サムターンカバー」が主流でした。

「サムターンカバー」は、通常は開閉しないドアに用いることで、施設の利用者が勝手に非常口を開けて出入りすることを防げ、既存のドアに後から取り付けることも比較的容易というメリットがあります。

しかし、これらのメリットは施設管理者側のメリットであり、施設利用者、つまり非常時に避難する人の目線に立つと「サムターンカバー」はほとんどメリットはありません。

まず「サムターンカバー」の付いている非常口の場合、避難するためには、①サムターンカバーを割る(外す)、②サムターンを回す、③ドアノブを回す(レバーハンドルを下げる)、④ドアを開ける、という4つの動作が求められます。

サムターンカバーを割る(外す)

サムターンを回す

③ドアノブを回す
(レバーハンドルを下げる)

④ドアを開ける

実際に「サムターンカバー」を外して避難した人はわかるかと思いますが、これは結構大変です。私自身、避難訓練で使用したことがありますが、最初は外し方がわからず1分近くかかりました。
非常時にこの時間は致命的になりかねません。

また、手が不自由な人ではそもそも開けられない可能性もあります。これはユニバーサルデザインやバリアフリーの観点からも良く無いですね。

  • 海外では「サムターンカバー」では無く「緊急避難装置(パニックバー)」の設置が義務 

「サムターンカバー」が非常口に設ける装置として適さないのはわかっていただけたかと思いますが、諸外国の状況も見てみましょう。

パニックバーの法的設置義務
ドイツ
イギリス
アメリカ
フランス
カナダ
イタリア
日本

先進国と言われるG7で「緊急避難装置」が義務化されていないのは何と日本だけなのです!

日本以外の先進国では利用者が一定数を超える大規模施設では「緊急避難装置」の設置が義務化されているため、こういった先進国からの旅行者は日本の「サムターンカバー」に戸惑い避難ができなくなる恐れもあります。ユニバーサルデザインの考え方からしても「サムターンカバー」は非常に問題があると言えますね。

当社の「緊急避難装置:パニックバー」の特徴

では、「サムターンカバー」では無く、非常口にはどういった「緊急避難装置」を取り付ければいいのでしょうか?

その答えはパニックバーという「緊急避難装置」になります。

  • パニックバーとは?

パニックバー (諸外国では”エグジット・デバイス”とも言う)は聞きなれない言葉かもしれませんが、最近は日本でも利用施設が増えてきています。

パニックバー
KLACCI 1000 シリーズ

その名の通り、ドアに付いた横長のバーで、バー部分を押すことで鍵が開錠されそのままバーを押せば簡単に開けることができます。これなら、外へ避難する力そのままにドアにもたれかかれば簡単に非常口を開けることができますし、「サムターンカバー」のような複雑な作業も求められません。

外へ避難するドアを押せば開くというのはパニック時でも操作を失敗しない「フールプルーフ」(ミスしようとしてもできないようにする工夫)の考え方でもあります。

パニックバー使用例

  • パニックバーでも様々なタイプのドアに対応可能

ゴールドマンのパニックバーならプッシュバー、プルハンドル、片開、両開き、防火戸など様々なタイプの扉に取り付けることができ、既存のドアにも取り付けが可能です。

また、電気錠、防災システムなどにも導入が可能です。

【ELR】
電気式ドギング

【SS】
シグナル・スイッチ

【AL】
出口アラーム

【RX】
リクエストでの退出

【LM】
ラッチボルトの監視

【DE】
遅延退出パニックバー

  • セキュリティー対策万全

ゴールドマンのパニックバーはセキュリティー対策も万全で、建物内部からは外で出れるのに対し、外部からは入れないような仕様など、施設や非常口の用途に合わせてセキュリティーを設定できます。「サムターンカバー」と同様に非常時以外に使われないようにすることもできます。

また、退出機能をコントロールすることができ、無許可の人が退出しようとした場合、アラームを鳴らしてセキュリティー担当者に通知を送ることもできます。
そのため、学校や病院などでの導入実績も増えています。さらには、部外者(侵入者)から自分の命を守るために「パニックバー側から外のレバーハンドルをロックする」という機能も付加させることができます。

空港

学校

病院

パニックバーだとセキュリティーが心配という人がいますが、細かい設定ができるので対策は万全です。むしろ、「サムターンカバー」はイタズラや事故でカバーが割られてしまうことがあるので、パニックバーの方が施設管理もしやすいでしょう。

  • 当社の「緊急避難装置:パニックバー」の特徴

では、「サムターンカバー」では無く、非常口にはどういった「緊急避難装置」を取り付ければいいのでしょうか?

その答えはパニックバーという「緊急避難装置」になります。

  • パニックバーとは?

パニックバー (諸外国では”エグジット・デバイス”とも言う)は聞きなれない言葉かもしれませんが、最近は日本でも利用施設が増えてきています。

パニックバー
KLACCI 1000 シリーズ

その名の通り、ドアに付いた横長のバーで、バー部分を押すことで鍵が開錠されそのままバーを押せば簡単に開けることができます。これなら、外へ避難する力そのままにドアにもたれかかれば簡単に非常口を開けることができますし、「サムターンカバー」のような複雑な作業も求められません。

外へ避難するドアを押せば開くというのはパニック時でも操作を失敗しない「フールプルーフ」(ミスしようとしてもできないようにする工夫)の考え方でもあります。

パニックバー使用例

  • パニックバーでも様々なタイプのドアに対応可能

ゴールドマンのパニックバーならプッシュバー、プルハンドル、片開、両開き、防火戸など様々なタイプの扉に取り付けることができ、既存のドアにも取り付けが可能です。

また、電気錠、防災システムなどにも導入が可能です。

【ELR】
電気式ドギング

【SS】
シグナル・スイッチ

【AL】
出口アラーム

【RX】
リクエストでの退出

【LM】
ラッチボルトの監視

【DE】
遅延退出パニックバー

  • セキュリティー対策万全

ゴールドマンのパニックバーはセキュリティー対策も万全で、建物内部からは外で出れるのに対し、外部からは入れないような仕様など、施設や非常口の用途に合わせてセキュリティーを設定できます。「サムターンカバー」と同様に非常時以外に使われないようにすることもできます。

また、退出機能をコントロールすることができ、無許可の人が退出しようとした場合、アラームを鳴らしてセキュリティー担当者に通知を送ることもできます。
そのため、学校や病院などでの導入実績も増えています。さらには、部外者(侵入者)から自分の命を守るために「パニックバー側から外のレバーハンドルをロックする」という機能も付加させることができます。

空港

学校

病院

パニックバーだとセキュリティーが心配という人がいますが、細かい設定ができるので対策は万全です。むしろ、「サムターンカバー」はイタズラや事故でカバーが割られてしまうことがあるので、パニックバーの方が施設管理もしやすいでしょう。

まとめ

近年は災害も増えており非常時の「緊急避難装置」を見直す動きも出てきているので、世界的に見ても安全とは言い難い、旧型の「サムターンカバー」を設置している場合は見直すのがおすすめです。

パニックバーは日本でも実績が増えてきており、当社HPにて国内・海外の導入事例を見ることができます。
さらに詳しい情報は『パニックバー製品ページ』、ご質問や見積もりは『お問い合わせ』からお願いいたします。

  • まとめ

近年は災害も増えており非常時の「緊急避難装置」を見直す動きも出てきているので、世界的に見ても安全とは言い難い、旧型の「サムターンカバー」を設置している場合は見直すのがおすすめです。

パニックバーは日本でも実績が増えてきており、当社HPにて国内・海外の導入事例を見ることができます。
さらに詳しい情報は『パニックバー製品ページ』、ご質問や見積もりは『お問い合わせ』からお願いいたします。