「あれ、オフィスの鍵どこに置いたっけ?」「退職した社員のカードキー、回収し忘れてない?」こんな経験、ありませんか?多くの企業が抱えるこうした悩みを一気に解決してくれるのが、入退室管理システムです。スマホをかざすだけでドアが開く、顔を向けるだけで認証完了、ICカードで出退勤も同時に記録など、こうした便利な機能が、今では多くの企業で身近に導入されるようになりました。

でも「うちの会社には大げさすぎるのでは?」「費用が心配」「どれを選べばいいか分からない」という声もよく聞きます。実は入退室管理システムは、従業員5名の小さなオフィスから1000名を超える大企業まで、規模や予算に応じて最適なソリューションが用意されています。

導入すれば、セキュリティが格段に向上するだけでなく、鍵の管理から解放され、勤怠管理も自動化され、警備コストも削減でき、一石三鳥の効果が期待できます。この記事では、入退室管理システムの基本から、あなたの会社にぴったりの選び方まで、分かりやすく解説します。

入退室管理システムとは?基本的な仕組みを解説

入退室管理システム(入退館管理システム)とは、いつ、誰が、どこに入退室したかを管理するシステムです。ICカード・暗証番号・スマホアプリ・生体認証などを使って、解錠や入退室管理が行えます。

従来の入退室管理は、紙の記録や物理鍵の管理、目視での確認が中心でした。そのため、記録漏れや権限管理の手間、不正入室の見逃し、鍵の紛失といった課題が発生しやすい状況でした。

近年、不正アクセスや情報漏洩などのセキュリティ問題が増加している中、多くの企業が入退室管理システムの導入を検討し始めています。

入退室管理システムの構成

入退室管理システムは、監視カメラや認証デバイスでの本人確認、入退室履歴を記録するためのPC・サーバー・ソフトウェアなど、複数の要素を組み合わせて構成されるシステムのことを指しています。

認証デバイス

カメラや認証システムによって本人確認をして、入退室の履歴をPC・サーバで管理する仕組みになっています。
主な認証方式には以下があります:

主な認証方式
ICカード認証 ICカード認証
社員証や交通系ICカードを利用
生体認証 生体認証
顔認証、指紋認証、静脈認証など
デジタルテンキー デジタルテンキー
暗証番号による認証
スマートフォン認証 スマートフォン認証
専用アプリを利用
QRコード認証 QRコード認証
一時的なアクセス用途に活用

制御装置(コントローラー)

認証結果を判定してドアの開閉を制御する「システムの頭脳」部分です。高速処理により待ち時間を最小限に抑え、複数の扉を同時制御することも可能です。上位機種では異常なアクセスパターンを検知してアラートを発する機能も搭載されています。

電気錠・電子錠

電気信号でドアを自動開閉する装置です。停電時でもバッテリーで継続動作し、緊急時には自動解錠する安全機能を備えているモデルもあります。従来の物理鍵と比べてピッキングなどの不正解錠に強く、長期間の使用にも耐える耐久性があります。

管理ソフトウェア

クラウド上から権限管理や遠隔操作が可能で、場所を選ばず管理業務を行えます。入退室履歴の確認・出力、リアルタイムでの在室状況把握のほか、勤怠管理システムとの連携により労務管理の効率化も図れます。データの可視化機能により、利用状況の分析や業務改善にも活用できます。

入退室管理システムの動作フロー

入退室管理システムの動作フロー
認証:利用者がICカードをかざしたり顔をカメラに向けるなどして認証を行います
照合:システムに事前登録された情報と照合し、権限の有無や時間帯制限を総合判定します
開錠:許可された場合のみドアが開錠されます
記録:入退室の日時・場所・人物が自動でログ保存されます

上記の動作フローは、入退室管理システムの基本的な処理の流れを示しています。

従来の物理鍵による管理では、これらの処理を人の手で行う必要がありましたが、システム化することで自動化・効率化・確実性が大幅に向上します。照合プロセスでは、単純にカードや顔を認識するだけでなく、「この人は今の時間帯にこのエリアに入る権限があるか」「退職済みではないか」「一時停止されていないか」など、複数の条件を瞬時に判定します。

また、記録機能により、万が一のトラブルや情報漏洩が発生した際の原因究明が容易になります。「誰が」「いつ」「どこに」入退室したかの完全な履歴が残るため、セキュリティインシデントの早期発見・対処が可能です。 この一連の処理は通常1〜2秒以内に完了するため、利用者にストレスを与えることなく、確実なセキュリティ管理を実現できます。

おすすめの入退室管理システム5つの認証方式を徹底比較

入退室管理システムを選ぶ際に最も重要なのが認証方式です。企業の規模、セキュリティ要件、予算に応じて最適な認証方式を選択する必要があります。ここでは、現在主流となっている5つの認証方式の特徴とおすすめポイントを解説します。

①ICカード認証型|社員証でそのまま使える

ICカード認証は現在最も普及している認証方式で、社員証や交通系ICカードをカードリーダーにかざしてドアの開閉を行います。

最大のメリットは既存の社員証をそのまま活用できることです。新たなカード発行コストを抑えながらシステムを導入でき、交通系ICカード(Suica、PASMO等)にも対応している製品が多くあります。カードをかざすだけの簡単操作で、複数人が同時に通過する場合でもスムーズに処理できます。

管理面では、カードの有効・無効設定が即座に行え、退職者や異動者への対応も迅速です。ただし、カードの紛失や盗難のリスクがあるため、定期的な確認が必要です。コストパフォーマンスに優れており、中小企業から大企業まで幅広く導入できる最もおすすめの認証方式です。

②スマートフォン認証型|アプリで簡単管理

専用アプリをインストールしたスマートフォンを鍵として使用する認証方式です。普段持ち歩いているスマートフォンがそのまま鍵になるため、新たなハードウェアが不要です。

アプリ上で権限の設定や変更が可能で、管理者は遠隔から即座に入退室権限を付与・削除できます。一時的な来客や業者に対して期間限定の入室権限を簡単に発行でき、GPS機能を活用した自動解錠も実現できます。

スマートフォン自体のロック機能との組み合わせにより二重のセキュリティが確保され、紛失時も遠隔から権限を無効化できます。テレワークやフレックス制度を導入している企業におすすめの認証方式です。

③顔認証・生体認証型|最高レベルのセキュリティ

個人の生体情報を利用した最も高度なセキュリティを実現する認証方式です。顔認証、指紋認証、静脈認証などがあり、AIカメラが個人の特徴を瞬時に識別します。

最大の特徴はなりすましが極めて困難なことです。生体情報は個人固有のものであり、複製や偽造が非常に困難なため、最高レベルのセキュリティを実現できます。非接触での認証が可能で、手ぶらでの入退室ができ、カードを忘れる心配もありません。

導入コストは高くなりますが、機密性の高い情報を扱う企業や最大限のセキュリティを求める企業には最もおすすめです。マスク着用時でも認証可能な最新システムも登場しています。

④暗証番号認証型|低コストで導入可能

テンキーに数字を入力して認証を行う最もシンプルな認証方式です。導入コストが最も低く、特別なカードやデバイスが不要で、操作も簡単です。

最大のメリットは初期投資の少なさです。既存のドアに暗証番号式の電子錠を取り付けるだけで導入でき、小規模オフィスや店舗では数万円から導入可能です。停電時でも電池で動作し、機械的な故障も少ないため、メンテナンス費用も抑えられます。

小規模事業所や限られた人数でのアクセス管理に適しており、従業員が少ない企業や個人事業主におすすめです。複数の暗証番号を設定して個人識別も可能で、入退室ログの記録もできる製品が多くあります。

⑤複合認証型|用途に応じて使い分け

複数の認証方式を組み合わせて使用するシステムです。エリアや時間帯、セキュリティレベルに応じて最適な認証方式を選択でき、柔軟性の高い運用が可能です。

一般エリアではICカード認証、機密エリアでは顔認証とICカードの二要素認証、来客エリアでは暗証番号認証といったように、場所に応じて異なる認証レベルを設定できます。各従業員の役職や担当業務に応じて個別に認証方式を設定することも可能です。

段階的なセキュリティ向上ができ、最初は低コストな認証方式から始めて、業務拡大に応じてより高度な認証方式を追加できます。将来の拡張性を重視し、様々なセキュリティニーズに対応したい企業におすすめです。

認証方式別比較

認証方式 導入コスト セキュリティ 利便性 おすすめ規模
ICカード認証 小〜大企業
スマートフォン認証 中〜大企業
顔認証・生体認証 最高 最高 大企業・高セキュリティ
暗証番号認証 小規模事業所
複合認証 最高 大企業・多拠点

【選択のポイント】 コストを抑えたい小規模事業所には暗証番号認証、バランス重視なら ICカード認証、利便性とセキュリティを両立したいならスマートフォン認証、最高レベルのセキュリティが必要なら顔認証・生体認証がおすすめです。

機能別詳細比較表(1扉あたりの価格)

機能 ICカード認証 スマートフォン認証 顔認証・生体認証 暗証番号認証 複合認証
初期費用 25〜50万円 15〜35万円 50〜300万円 10〜25万円 50〜500万円
月額利用料 5,000〜12,000円 5,000〜15,000円 10,000〜25,000円 0〜3,000円 10,000〜30,000円
認証速度 1〜2秒 2〜3秒 0.3〜2秒 3〜5秒 1〜5秒
認証精度 95〜98% 96〜99% 99.9%以上 100% 99.9%以上
工事の必要性 必要 製品による 必要 必要 必要
耐用年数 10〜15年 3〜8年 10〜15年 10〜15年 10〜15年

【費用の注意点】 上記価格は目安であり、扉数や設置環境により大きく変動します。スマートフォン認証は製品タイプにより工事の有無が異なるため事前確認が重要です。賃貸物件では工事不要タイプを選ぶか、事前に管理会社への相談が必要です。

入退室管理システム導入のメリット

入退室管理システムの導入により、セキュリティ強化と業務効率化の両面で大きなメリットが得られます。企業規模や業種に関わらず、効果を実感できる具体的なメリットをご紹介します。

不法侵入・内部不正の防止

入退室管理システムは、企業に出入りするあらゆる人に対して入退室の権限付与・管理可能です。特にICカード認証や生体認証などで入退室を管理すれば、関係者以外の不法侵入を防げるでしょう。

内部不正に対しても、特定のエリアやキャビネットの開錠権限制限のほか、入退室記録や開錠履歴なども管理可能です。入退室や開錠の管理により、情報漏えいのリスク軽減につながるでしょう。また、万が一トラブルが発生した際も迅速な対処が可能です。

外部脅威への対策

悪意を持った人間は社員や取引先、清掃員などあらゆる手段でなりすましを行い、企業情報を抜き取ろうとしてきます。しかし入退室管理システムを導入していれば、社員以外の不正な入退室をシャットアウトでき、万が一のケースでの情報把握もしやすくなります。 もし不正に入退室を行う人間がいても、監視カメラで時間帯・顔・発生場所も全て割り出せるというメリットもあります。

アクセス制御の精密化

役職や部署ごとにアクセス制限をかけたり、個人単位で入退室履歴を管理できたりする機能も重要です。機密情報を扱う、人事部や開発部では生体認証、社員の出入りの多いフロアではICカードや暗証番号など、情報の重要度に応じて扉ごとのセキュリティレベルを設定できるシステムが理想的です。

勤怠管理との連携

従業員の入退室を記録して管理するだけでなく、出勤・退勤時間との比較で勤務時間差異を把握しやすくなります。事前に許可をとっていない残業やサービス残業など、勤務実態がより可視化され、正確な労務管理に役立ちます。入退室管理システムが勤怠管理と連動できるサービスの場合、勤怠・労務管理の効率化をサポートできるのもメリットです。

管理業務の自動化

入退室管理システムでは、システムが入退室者の行動を記録するため、管理者の業務を効率化できる点がメリットです。月末の勤怠集計が自動化され、給与計算システムとの連携により、人事担当者の負担が大幅に軽減されます。

警備業務の最適化

入退室管理システムの導入により、人的警備と自動警備を効果的に組み合わせることで、セキュリティ運用コストの削減が可能です。システムが24時間体制で基本的な入退室管理を自動化するため、警備員はより重要な巡回業務や緊急時対応に集中できるようになります。そのため、警備リソースの有効活用が実現し、限られた人員でも高いセキュリティレベルを維持できます。

これらのメリットが複合的に作用することで、セキュリティ向上と業務効率化を同時に実現し、企業全体の生産性向上につながります。入退室管理システムは、単なる防犯対策を超えて、企業価値向上に直結する重要な基盤となるでしょう。

用途・規模別|最適な入退室管理システムの選び方

入退室管理システムを選ぶ際は、企業の規模や用途に応じて最適なシステムを選択することが重要です。規模によって必要な機能や予算が大きく異なるため、自社の現状と将来計画を踏まえた選び方が成功の鍵となります。

小規模オフィス(1-20名)|コスト重視の選び方

小規模オフィスでは導入コストを抑えながら基本的なセキュリティを確保することが重要です。従業員数が1-20名の場合は、シンプルで使いやすいシステムが適しています。 おすすめの認証方式は暗証番号認証です。デジタルキーパッドによる暗証番号入力で、複雑な設定が不要で操作も簡単です。4〜6桁の暗証番号設定が可能で、部署別や時間帯別のアクセス制御にも対応できます。初期導入コストが低く、メンテナンスも簡単なため小規模オフィスに最適です。

ICカード認証を選択する場合は、近接カード方式もおすすめです。カードをリーダーにかざすだけの簡単操作で解錠できます。社員証との一体化も可能で、統一感のある運用ができます。

小規模オフィスの導入目的は物理的な鍵管理からの解放です。鍵の複製や紛失の心配がなくなり、退職者への対応も権限削除だけで完了します。電気錠による安定動作で、長期的な運用コストも抑えられます。

中規模オフィス(21-100名)|機能と拡張性を重視

おすすめの認証方式はICカード認証、スマートフォン認証、または顔認証システムです。常勤の従業員にはICカードを配布し、一時的な来客や業者にはスマートフォンアプリによる期間限定のアクセス権を付与できます。セキュリティレベルの高いエリアには顔認証システムを導入することで、高速認識と高精度認証が実現できます。

顔認証システムでは非接触での認証が可能で、マスク着用時でも確実に認識できる高性能機種もあります。Bluetooth対応により、スマートフォンでの遠隔管理も可能です。

中規模オフィスでは管理業務の効率化が重要です。ユーザー情報の一括管理により、人事異動や新入社員の入社時も迅速に対応できます。将来的な拡張を考慮し、追加の扉やユーザーに対応できるシステムを選択することが推奨されます。

大規模オフィス(100名以上)|一元管理と高セキュリティ

大規模オフィスでは多数の従業員と複数拠点の一元管理、高度なセキュリティ対策が必要です。システムの安定性と拡張性、包括的な機能が求められます。 認証方式は用途に応じた使い分けが効果的です。一般エリアではICカード認証、機密エリアや役員エリアでは顔認証システムによる最高レベルのセキュリティといった段階的なセキュリティレベルの設定が可能です。顔認証システムでは数万人レベルのユーザー登録が可能で、大規模な組織にも対応できます。

大規模オフィスでは、システムの安定性と故障時の対応も重要な選択基準です。24時間いつでも確実に動作することが求められるため、電気錠による安定した動作と、トラブル時の迅速なサポート体制が必要です。

用途・業種別|最適な入退室管理システムの選び方

業種によって必要なセキュリティや管理方法は違います。自社の業種に合ったシステムを選ぶことで、効果的な防犯対策とコスト削減を実現できます。

オフィス・事務所|従業員管理と勤怠連携重視

オフィスでは社員の出入り管理と部署ごとのエリア分けが大切です。ICカードで社員の出入り時間を正確に記録でき、出勤・退勤の管理に活用できます。経理部や役員室など重要な部屋には、担当者だけが入れるよう設定可能です。

工場・製造業|安全管理と作業エリア制限

工場では危険エリアへの立ち入り制限と事故防止が最も重要です。資格を持つ作業員だけが危険な場所に入れるよう、ICカードで厳格に管理できます。誰がいつどこに入ったかの記録が残るため、万が一の事故時も迅速に対応できます。

店舗・小売業|営業時間外の防犯とスタッフ管理

店舗では開店前・閉店後の防犯と責任者管理が重要なポイントです。デジタルキーパッドの暗証番号で、営業時間外のスタッフ入店を時間ごとに制御できます。店長には全エリア、アルバイトには売り場のみなど、立場に応じた権限設定が可能です。

医療・介護施設|患者情報保護と関係者限定アクセス

医療施設では患者さんのプライバシー保護と感染症対策が欠かせません。顔認証により事前登録した医療スタッフや関係者のみが薬品庫や診療室に入室でき、不正立ち入りを防げます。非接触で認証できるため衛生的で、マスクをしていても顔を識別できます。

学校・教育機関|生徒安全と不審者侵入防止

学校では教職員エリアの管理と夜間・休日の不審者侵入防止が重要です。職員室や校長室、準備室などには教職員のみがアクセスできるよう、ICカードや暗証番号で制限できます。 大学では学生証と連携したICカード認証により、研究室や図書館、実験室などへの学生・教職員の入退室管理が一般的に行われています。

ホテル・宿泊施設|ゲスト利便性とセキュリティ両立

宿泊施設では顧客の利便性とセキュリティの両立が求められます。ICカード認証により宿泊客用エリアと従業員専用エリアを明確に分離することができます。宿泊期間に応じたアクセス権の設定により、適切な権限管理を行うことが可能です。またVIPラウンジや会議室などの特別エリアには、より高度な認証システムを導入してサービスレベルを向上させる選択肢もあります。

どの業種においても共通して言えるのは、「セキュリティレベル」「運用の簡便性」「コストバランス」の3つの要素を業種特有のニーズに合わせて最適化することが重要だということです。

例えば、医療施設では感染症対策を重視した非接触認証、工場では安全管理を最優先とした厳格なアクセス制御、店舗では営業効率を損なわない簡単操作といったように、業種ごとに重視すべきポイントが明確に異なります。

また、将来の事業拡大や法規制の変化にも対応できる拡張性を考慮することで、長期的に安定した運用が可能になります。自社の業種特性を正しく理解し、それに最適なシステムを選択することで、セキュリティ強化と業務効率化を同時に実現できます。

まとめ|最適な入退室管理システム選び

入退室管理システムは、もはや大企業だけの特別なシステムではありません。小規模オフィスから大規模企業まで、それぞれの規模や予算、業種に合わせた最適なソリューションが豊富に用意されています。

暗証番号認証なら数万円から導入でき、ICカード認証なら既存の社員証をそのまま活用可能。スマートフォン認証なら柔軟な権限管理ができ、顔認証・生体認証なら最高レベルのセキュリティを実現できます。どの認証方式を選んでも、従来の物理的な鍵管理の煩わしさから解放され、セキュリティ強化と業務効率化を同時に実現できるでしょう。

入退室管理システムの導入は、単なるセキュリティ対策を超えて、働きやすい職場環境づくりと企業の競争力向上につながる投資といえます。

当社で取り扱いの入退室管理システム紹介

ゴールドマン株式会社では、お客様のニーズや規模に合わせて、最適なソリューションをご提案いたします。コストを抑えたい小規模オフィスから、高度なセキュリティが求められる大企業まで、幅広いラインナップを取り揃えています。

Bluetoothアクセスコントロール DGシリーズ

スマホ専用アプリでドアを解錠できる、スマホを鍵として使用できるシステムです。Bluetooth low energy 4.2で最大50メートル通信が可能で、ICカード(RFID EMカード)との併用もできます。1,000名までのユーザー管理に対応しています。

モデル名 サイズ 認証方式 特徴
DG-360+
DG-360+
86×86×20mm スマートフォン+ICカード 標準的なサイズ

DG-365+
86×86×20mm スマートフォン+ICカード 標準的なサイズ

DG-800+
123×79×21mm 暗証番号+スマートフォン+ICカード 三重認証対応

DG-160+
150×44×24mm スマートフォン認証 スタイリッシュな縦型デザイン

Easiprox+
88×44×23mm~ スマートフォン認証 よりコンパクトな設計

こんな企業におすすめ:テレワークやフレックス制度を導入している中規模オフィス、来客管理を効率化したい企業

E-ACCESS Bluetooth スマホdeアクセス

Bluetoothシステム E5シリーズ・E3シリーズによる最新のBluetooth対応アクセスコントロールシステムです。専用アプリ「E5AKR」「E3AK」でスマートフォンを鍵として使用でき、暗証番号やRFIDカードとの併用も可能です。

モデル名 認証方式 材質 特徴

E5AK/E5AK2
スマホ/パスコード アルミ合金 高耐久、防水IP65

E5AR/E5AR2
スマホ/RFID ABS 読取距離7cm、コンパクト

E3AK1-6
スマホ/パスコード ABS/ステンレス バックライトキー、多彩なデザイン

こんな企業におすすめ:スマートフォンでの柔軟な権限管理を求める企業、来客の一時アクセス管理が必要な中規模オフィス、最新技術を導入したい企業

デジタルキーパッドシステム

暗証番号で確実なセキュリティを実現するシステムです。4〜6桁の暗証番号認証で、1,000名以上のユーザー管理が可能です。バックライト付きモデルも選択でき、低コストで導入できます。

モデル名 サイズ 認証方式 特徴

DG-185/187
155×44×10mm 暗証番号 圧電キー、アルミ合金ハウジング

DG-120
114×70×41mm 暗証番号 JIS/ANSI規格寸法

DG-195
122×78×22mm 暗証番号 バックライト・触感キー

DG-750
134×90×42mm 暗証番号 タッチパネル式

こんな企業におすすめ:小規模オフィス、店舗、初期投資を抑えたい企業

近接・非接触キーパッドシステム

ICカードと暗証番号の組み合わせによる二重認証システムです。125 KHz近接カード対応で、アルミニウムハウジングによる高耐久設計。セパレートコントローラーにも対応しています。

モデル名 サイズ 認証方式 特徴

DG-800
120×76×20mm ICカード+暗証番号 アルミ合金、バックライトキー

DG-350シリーズ
120×74×46mm ICカード+暗証番号 3リレー、高機能

DG-770TP
120×76×21mm ICカード+暗証番号 タッチパネル式

こんな企業におすすめ:機密情報を扱う企業、金融機関、研究施設

ネットワーク対応システム

複数拠点の一元管理を可能にするネットワーク対応システムです。ST-640E 多機能ネットワークアクセスコントローラーにより、高度な管理機能を実現します。

製品名:ST-640E 機能名 詳細
ST-640E アンチパスバック 入室後の不正な再入室を防止
自動障害回復機能 システム障害時の自動復旧対応
管理容量 1,000コード/カード管理
ウイガンド対応 26/34 bit対応
付属ソフト 管理システムソフトウェア付属

こんな企業におすすめ:大規模オフィス、複数拠点展開企業、包括的な管理が必要な組織

AI顔認証「D-Scope Face FC」

顔認証と体温測定を同時実現する画期的なシステムです。約1秒の顔認証で99%以上の認識率を誇り、±0.3℃の高精度体温測定が可能です。

製品画像 機能名 詳細
D-Scope Face FC 高速認識 約1秒の顔認証、99%以上の認識率
体温測定 ±0.3℃の高精度、非接触測定
マスク検知 AIによる着用・非着用の自動判断
なりすまし防止 デュアルレンズカメラ

圧倒的な実績:某企業では1日120万人以上が利用し、3万人の顔ライブラリに対応。成田国際空港、静岡県庁、光塩女子学院など多数の導入実績があります。

当社では、現地調査から設計・施工・アフターサポートまで、トータルでサポートいたします。専門スタッフによる無料現地調査で、お客様の環境に最適なシステムをご提案し、有資格者による確実な施工を行います。

当社では、入退室管理システムの販売・施工を承ります!

セキュリティ対策に妥協はできません。企業の機密情報と従業員の安全を守るための確かな選択として、入退室管理システムの導入をご検討ください。当社では、お客様の規模や業種に最適なセキュリティソリューションをご提案いたします。

入退室管理は日常では「スムーズな出入り」という利便性と、セキュリティ面では「確実な権限管理」という安全性を両立させる必要があります。特に機密情報を扱う企業では、この両立がさらに重要になりますが、最適な認証システムの導入により、セキュリティと利便性を高いレベルで実現することが可能です。
詳しい製品情報や導入事例については、お気軽にお問い合わせください。またカタログや図面等の情報は当サイトの入退室管理システム製品ページにてご確認いただけます。安全で効率的なオフィス環境づくりのパートナーとして、当社の専門スタッフがサポートいたします。