「最近、ドアが急にバタンと閉まるようになった」「ドアが閉まりきらず隙間ができている」
そんな悩みを抱えていませんか?

毎日何気なく使っているドアですが、その開閉をスムーズにコントロールしているのがドアクローザーです。玄関ドアや室内ドアが静かにゆっくり閉まるのは、このドアクローザーが正常に機能している証拠です。

しかし、長年使用していると油圧機構の劣化や調整のズレにより、ドアが勢いよく閉まって危険だったり、逆に閉まりきらなくなったりすることがあります。

この記事では、ドアクローザーの調整が必要なサインの見極め方から、初心者でも安全にできる具体的な調整手順、そして調整では解決できない症状と交換のタイミングまで、徹底的に解説します。

もくじ

ドアクローザー調整が必要な症状と事前チェック

ドアクローザーの調整を始める前に、まずは現在の症状を正確に確認し、本当に調整で解決できるのかを見極めることが必要です。調整できない状態で無理に作業を進めると、かえって状況を悪化させる可能性があります。ここでは、調整が必要なサインについて解説します。

以下のような症状が現れたら、ドアクローザーの調整が必要です。

ドアが「バタン」と急激に閉まるようになった

これまでゆっくり静かに閉まっていたドアが、突然大きな音を立てて閉まるようになったら要注意です。油漏れや速度調整の不具合により、油圧でドアの閉まる速度を制御できなくなっている可能性があります。

ドアの閉まるスピードが極端に遅くなった

ドアクローザー内部の油の劣化により流れが悪くなっていることが考えられます。冬場は油の粘性が固くなり閉まるスピードが遅くなる傾向がありますが、平成10年(1998年)前後以降に製造された製品は油の粘性度が改良されているため、極端に遅い場合は調整が必要です。

ドアが途中で止まらなくなった

ドアを開いた状態で固定できるストップ機能が効かなくなった場合、ストップ装置の調整が必要です。ストップ用ボールがストップ用カムにはまっていない か、締付ナットが緩んでいる可能性があります。

ドアが最後まで閉まらず隙間ができる

ラッチ(錠)がかからない状態は防犯上の問題があります。ラッチング速度が遅すぎるか、ドア本体や枠に問題がある可能性があります。

開閉時に「ギーギー」と異音がする

ドアの開閉を繰り返すことでネジや油圧の機構などがサビて劣化し、開閉時にギーギーと音が鳴る場合があります。初期段階であれば調整で改善できますが、放置すると故障につながります。

調整前のチェック3項目【油漏れ・調整弁・使用年数】

調整作業を始める前に、必ず以下の項目をチェックしてください。これらの確認を怠ると、無駄な作業に時間を費やしたり、状況を悪化させる恐れがあります。

①油漏れがないか確認する【最重要チェック】

油漏れの状態の例

ドアクローザーは油圧でドアの閉じるスピードを制御しているため、油が経年劣化によって漏れだすと、一度油漏れしたドアクローザーは基本的に修理できないため、交換が必要です。

油漏れの確認方法:

  • 本体の上下の主軸(特に上部はアームの結合部)から油が漏れ、ドアに伝わる

  • ドアに黒い筋ができている

  • 床面に油の跡がある

  • 調整弁周辺がベタついている

油が滲み出たり垂れていたら交換が必須です。少量でも油漏れが確認された場合は、調整ではなく交換を検討してください。油漏れは内部のシールが劣化した証拠で、一度油漏れが起きると油が流れ続け、最終的には油切れになるため、早めの対処が重要です。

②調整弁の有無を確認する【調整できないタイプの見分け方】

調整弁の例

ドアクローザー本体の側面を確認し、調整弁(速度調整ネジ)があるかチェックします。

調整弁の特徴:

  • プラスまたはマイナスのネジ形状

  • 側面に1〜3個配置されている

  • 横に「1」「2」「3」または「L」の刻印がある

  • 専用スパナが必要なタイプもある(マンションBL型など)

調整弁が見当たらない、または刻印のないネジしかない場合は、調整できないタイプの可能性があります。

③使用年数を確認する【10年以上は劣化の可能性あり】

ドアクローザーの古いタイプの例

ドアクローザーの耐用年数は、一般的に10〜20年とされています。設置してから何年経過しているかを確認しましょう。

使用年数による判断基準:

  • 5年未満:調整で改善できる可能性が高い
  • 10〜15年:調整しても数日で元に戻る場合は交換を検討
  • 15年以上:内部機構の劣化が進んでいる可能性が高く、交換推奨

設置場所が屋内か屋外かなど環境により大きく異なるため、玄関ドアなど外気にさらされる場所では、10年程度で劣化が進むことも珍しくありません。また、商業施設や店舗など開閉頻度が高い場所では、さらに寿命が短くなります。

調整できないタイプの見分け方【調整ネジがない場合】

すべてのドアクローザーが調整できるわけではありません。以下のタイプは調整弁がない、または特殊な工具が必要なため、一般の方が調整するのは困難です。

調整弁が1個もないタイプ

古い機種や特殊な機種では、調整弁が存在しないものがあります。本体側面を確認しても、明らかな調整用のネジが見当たらない場合は、調整できないタイプです。このようなドアクローザーは、速度調整ができない設計になっているため、スピードに問題がある場合は交換が必要です。

コンシールド型(埋め込み式)

ドアの内部に本体が埋め込まれているタイプで、外からは見えない構造になっています。美観に優れていますが、調整は専門業者でなければ困難です。ドア本体を部分的に分解する必要があるため、無理に自分で調整しようとすると、ドア自体を破損する恐れがあります。

マンションBL型

専用スパナ型の調整弁を持つタイプで、通常のドライバーでは調整できません。優良住宅部品(BL部品)に認定されている高品質な製品ですが、専用工具が必要なため、一般の方が調整するのは難しいでしょう。

調整弁が本体内部にあるタイプ

カバーを外さないと調整弁にアクセスできないタイプもあります。カバーの取り外し方法がわからない場合や、内部構造が複雑な場合は、無理をせず専門業者に依頼することをおすすめします。

ドアクローザーの基本構造と調整の仕組み

ドアクローザーを正しく調整するには、まず基本的な構造や動作原理を理解することが大切です。ここでは、ドアクローザーがどのような仕組みで動いているのか、またどんな種類があるのか、調整弁の役割と基本的な調整について解説します。

ドアクローザーの仕組みと役割

【図解】ドアクローザーの仕組み

ドアクローザー自体には動力がなく、内部のバネとオイルダンパーで動作しています。ドアを開けると内部のバネが縮んで力を蓄え、ドアから手を離すとバネが戻ってドアを自動で閉める力が働きます。

【図解】ドアクローザーの基本構造

本体内部に密封された油が減速装置として働き、バネの力を緩やかに伝えることでドアをゆっくりと閉める仕組みになっています。バネの力だけでは勢いよく閉まってしまうところを、油圧機構で速度をコントロールしています。

ゆっくりと閉めることで、体や指を挟む事故を防ぎ、ドア本体やドア枠の劣化も防止できます。ドアクローザーの寿命は一般的に15年程度とされており、定期的なチェックとメンテナンスが必要です。

ドアクローザーのパラレル型とスタンダード型の違い

ドアクローザーには大きく分けて2つのタイプがあります。

スタンダード型

スタンダード型は、ドアを引く側の面に取り付けるタイプです。玄関ドアの場合、外側に設置されるため室内からは見えませんが、雨風の影響を受けやすく劣化しやすいデメリットがあります。また、ドアを180度開くことができず、ドアから90度の位置に壁がある場合は設置できません。

パラレル型

パラレル型は、ドアを押す側の面に取り付けるタイプで、日本の一般住宅で最も多く採用されています。室内からドアクローザーが見えてしまいますが、ドアを180度大きく開放でき、横に壁があっても取り付けられるメリットがあります。

調整弁の種類と位置【1個・2個・3個タイプの違い】

ドアクローザーの調整弁は本体側面にあり、一般的に1〜3個です。調整弁の横には「1」「2」「3(L)」といった刻印があり、ドアが閉まる速度を調整する区間を示しています。

3個タイプは最も細かい調整が可能で、「1」は閉まり始め、「2」は中盤、「3(L)」は閉鎖位置手前から閉め終わりまでの区間をそれぞれ個別に調整できます。

2個タイプは、「1」で閉まり始め、「2」で中盤以降の速度を調整します。

1個タイプは古い仕様で、全体的な閉まるスピードを一括調整しますが、細かい調整ができないため交換が推奨されています。

速度調整の基本ルール【時計回り・反時計回り】

調整の基本ルールは、調整弁を右に回すと閉まる速度が遅くなり、左に回すと速くなります。

ただし、一度に大きく回さず、3〜5度程度ずつ少しずつ回し、毎回ドアの動きを確認しながら調整します。ネジを少し回すだけでもドアの速度は大きく変わるため、慎重に作業しましょう。

注意すべきことは、緩めすぎないことです。ネジを緩めすぎて頭が飛び出すほどになると、内部のオイルが漏れる危険があります。一度オイル漏れが起きると交換が必要になるため、少しずつ様子を見ながら調整することが大切です。

理想的なドアの閉まり時間は5〜8秒程度を目安にすると良いでしょう。

ドアクローザーの速度調整方法

ドアクローザーの調整は、正しい手順で行えば初心者でも安全に作業できます。ここでは、準備から各速度区間の調整まで、ステップごとに詳しく解説します。

調整の準備と安全確認

調整作業を始める前に、必要な道具と安全確認を行いましょう。

【調整に必要な準備】

  • プラスまたはマイナスのドライバー(調整弁の溝に合ったもの)
    ※一部のモデルでは六角レンチ(2mm〜4mm)が必要な場合があります
    ※マンションBL型など専用工具が必要なタイプもあります

  • 脚立または安定した椅子(手が届かない場合)

  • 作業を手伝ってくれる人(できれば二人作業が安全)

【安全確認のポイント】

  • 脚立や椅子に乗る際は、一人が調整弁を操作し、もう一人が脚立を支える

  • ドアに寄りかからない(ドアが開いて転倒する危険がある)

  • 風の強い日は避ける(正確な調整ができない)

  • 調整弁の横にある「1」「2」「3(L)」の刻印を確認する

調整弁はドアクローザー本体の側面にあり、多くの場合プラスまたはマイナスの溝になっています。理想的なドアの閉まり時間は5〜8秒を目安にすることを覚えておいてください。

第一速度の調整【開き始め〜中間】

第一速度区間は、ドアが閉まり始めてから中盤までの区間です。この区間では、ドアが比較的スムーズに閉まる速度に設定するのが一般的です。

【調整手順】

  • 調整弁「1」の位置を確認する

  • ドライバーで3〜5度程度、少しずつ回す
    ・時計回り:速度が遅くなる
    ・反時計回り:速度が速くなる

  • ドアを開閉して速度を確認する

  • 理想の速度になるまで手順2〜3を繰り返す

一度に大きく回さないことが重要です。ネジを少し回すだけでも速度は大きく変わるため、様子を見ながら慎重に調整しましょう。第一速度区間の調整が終わったら、次の第二速度区間の調整に進みます。

第二速度の調整【中間〜閉まる直前】

第二速度区間は、ドアの中盤から閉まる直前までの区間で、調整弁の「2」で調整します。この区間は第一速度よりもやや遅く設定するのが一般的です。

【調整手順】

  • 調整弁「2」の位置を確認する

  • 第一速度よりやや遅めを目標に調整する

  • ドライバーで3〜5度程度ずつ回す
    ・時計回り:速度が遅くなる
    ・反時計回り:速度が速くなる

  • ドアを数回開閉して確認する

  • スムーズに閉まるまで微調整を繰り返す

第二速度区間は人が通過する最後のタイミングでもあるため、特に慎重に調整してください。速すぎるとドアに接触する危険があり、遅すぎるとドアが最後まで閉まらないことがあります。

ラッチング速度の調整【最後の閉まる瞬間:10度〜0度】

ラッチング速度は、ドアが閉まる最後の約10度から0度までの区間で、調整弁の「3」または「L」で調整します。この区間は、ドアが確実にラッチ(錠)にかかるようにする重要な部分です。

【調整手順】

  • 調整弁「3」または「L」の位置を確認する

  • ドアを閉めて、最後の閉まり方を観察する

  • 症状に応じて調整する
    ・隙間が残る場合:反時計回りに回して速度を上げる
    ・バタンと音がする場合:時計回りに回して速度を落とす

  • ドアを何度か開閉して確認する

  • しっかり閉まりつつ、音が出ない速度に調整する

ラッチング速度の調整は特に繊細で、ドアがしっかりと閉まりつつ、大きな音を立てないよう、絶妙なバランスで調整することがポイントです。何度か試して、最適な速度を見つけましょう。

古いドアクローザー(調整弁1個タイプ)の調整方法

調整弁が1個だけのドアクローザーは、古い仕様の製品です。このタイプは細かい区間別の調整ができず、全体の閉まるスピードを一括で調整します。

【調整手順】

  • カバーがある場合は取り外す

  • 調整弁の位置を確認する(刻印がない場合もある)

  • ドライバーで3〜5度程度ずつ回す
    ・時計回り:全体の速度が遅くなる
    ・反時計回り:全体の速度が速くなる

  • ドアを開閉して全体の動きを確認する

  • 理想の速度になるまで調整を繰り返す

1つの調整弁で全区間を調整するため、細かい調整が難しく、理想的な速度にするのが困難な場合があります。満足のいく調整ができない場合は、調整弁が複数ある新しいタイプへの交換をおすすめします。

【症状別】調整してもうまくいかない場合の対処法

調整弁を回しても症状が改善しない場合は、調整だけでは解決できない問題があります。症状別の原因と対処法を確認し、調整で直るのか、交換が必要なのかを見極めましょう。

ドアが「バタン」と閉まる場合【油漏れ・調整不足・取付不良】

最も多い原因は油漏れです。ドアに黒い筋ができていたり、床に油の跡がある場合は油漏れが発生しています。一度油漏れしたドアクローザーは修理できないため交換が必要です。

油漏れがなければ、調整弁を時計回りに少しずつ回して速度を遅くしてください。ドアを90度開けてから6〜8秒で閉まるのが適正です。

ドアが閉まらない・閉まりきらない場合

速度調整弁が締まりすぎている可能性があります。一番大きい数字のネジを左に回して速度を速くしてみてください。ただし緩めすぎると油漏れするため、少しずつ回すことが重要です。

異音がする場合はアームの劣化が原因です。リンクのネジを締め直したり、潤滑油を吹き付けると改善することがあります。

冬だけ閉まらない場合は、内部の油が固まっている可能性があります。この場合は交換が必要です。

ドアが止まらない場合【ストップ機能のトラブル】

ドアを閉めた状態でストップカムという金属部品が飛び出ているか確認してください。飛び出ていなければネジが緩んでいます。ドアをロックしたい角度まで開き、ネジを締めるだけで解決できます。

ネジを締めても改善しない場合は、ドアを開閉するときに「カチカチ」音がしないか確認してください。音がする場合は、ジョイント部分を手で軽く揺らして部品を噛み合わせ直してください。

それでも直らない場合は部品の破損が考えられるため、業者に相談しましょう。

調整してもすぐ元に戻る場合【交換のサイン】

調整してもすぐに元に戻る場合は交換を検討すべきです。調整弁を5度ほど回しても速度が変化しない、または急激に変化する場合は寿命のサインです。

特に設置から10年以上経過している場合は内部の劣化が進んでいます。不具合を放置すると怪我の原因になったり、ドア本体まで傷める可能性があるため、早めに交換しましょう。

ドアクローザーの交換が必要なケースと選び方

ドアクローザーは調整だけでは対応できない状態になると交換が必要です。平均的な寿命は10年から20年で、15年前後が交換の目安とされています。交換が必要なサインの見極め方と選び方のポイントを解説します。

交換が必要な5つのサイン

以下の症状のうち1つでも当てはまれば交換を検討しましょう。

  • 油漏れ:本体の下部や床、ドア上部に黒ずんだ油の跡がある場合、内部の油圧システムが故障しています。一度油漏れしたドアクローザーは修理できないため交換が必要です。

  • 速度調整が効かない:調整弁を回しても速度が変わらない、または極端に速いか遅いままの場合、内部の制御機構が寿命を迎えています。

  • 異音がする:本体やアーム部分から「バキバキ」や「ギーギー」という音がする場合は交換時期のサインです。

  • 調整してもすぐ元に戻る:何度調整しても改善しない場合は、内部の劣化が進んでいる証拠です。

  • 取付ネジが落ちる:ドアの開閉振動でネジ穴が広がっている可能性があり、早めに対処しないとドア本体まで傷めます。

ドアクローザーの寿命と耐用年数【10〜20年】

ドアクローザーの寿命は10年から20年で、平均15年前後が目安です。頻繁に開閉する扉や、無理な使い方をすると想定より早く寿命を迎えることがあります。

10年を過ぎたらコンディションに気を配り、15年近くなったら交換を検討しましょう。不具合を放置すると怪我のリスクもあるため、早めの対処が重要です。

一般住宅用と業務用の違い

ドアクローザーを選ぶ際は、ドアのサイズや重量、使用頻度に合ったものを選ぶことが重要です。 一般住宅用は、玄関ドアや室内ドアなど比較的軽量なドアに適したタイプです。使用頻度も1日に数回から十数回程度を想定して設計されており、コンパクトで取り付けやすい製品が多くなっています。室内ドアやトイレには小型タイプ、玄関ドアには中型タイプが一般的です。

業務用は、オフィスビルや商業施設の大きな扉に対応した大型タイプです。1日に何十回、何百回と開閉される環境を想定しているため、耐久性に優れた構造になっています。また防火扉など重量のあるドアにも対応できる強力なタイプが選ばれます。

ドアクローザー調整に関するよくある質問

ここまでドアクローザーの調整方法について詳しく解説してきましたが、当社でのドアクローザーの調整や交換に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。作業前の不安解消や、トラブル時の判断材料としてお役立てください。

Q1. 調整弁を回しすぎると壊れますか?

A. はい、調整弁を緩めすぎると油漏れを起こし、修理不可能になります。3〜5度ずつ少しずつ回し、毎回ドアの動きを確認してください。一度に1/4回転以上回さないことが重要です。

Q2. 調整してもすぐに元の状態に戻ってしまいます

A. 内部機構の劣化が進んでいる証拠で、交換を検討すべきサインです。特に設置から10年以上経過している場合や、調整弁を5度回しても速度が変化しない場合は寿命を迎えています。

Q3. 油漏れしているかどうか、どうやって確認すればいいですか?

A. 以下の4点を確認してください。①本体上下の主軸から油が滲んでいないか、②ドアに黒い筋や油染みがないか、③床面に油の跡がないか、④調整弁周辺がベタついていないか。少量でも油が確認された場合は交換が必要です。

まとめ:ドアクローザーの調整は正しい手順で安全に

ドアクローザーの調整は、正しい知識と手順を守れば初心者でも安全に行うことができます。ただし、作業前には必ず油漏れ、調整弁の有無、使用年数の3点を確認してください。特に油漏れが確認された場合は調整では解決できないため、すぐに交換が必要です。

調整作業の基本は、調整弁を3〜5度ずつ少しずつ回し、毎回ドアの動きを確認することです。一度に大きく回すと油漏れの原因になります。理想的なドアの閉まり時間は5〜8秒を目安に、第一速度、第二速度、ラッチング速度の順に調整しましょう。

調整しても改善しない場合や、設置から10年以上経過している場合は、交換を検討してください。ドアクローザーは毎日の安全を守る重要な部品です。適切な調整と管理で、安全で快適なドアの開閉を保ちましょう。

プロが選ぶ、信頼のドアクローザーのご紹介

ドアクローザーの調整を繰り返しても改善しない、そろそろ交換時期を迎えている…そんな時は、ゴールドマン株式会社の世界基準の高品質ドアクローザーをぜひご検討ください。

用途別に選べる3つの製品

LCN 4040XPシリーズ – 商業施設・高頻度使用向け

商業施設や高頻度使用環境に最適なヘビーデューティーモデルです。耐久試験1,000万回達成の驚異的な耐久性を誇り、番手1〜6まで無段階調整可能で、あらゆるドアサイズに対応できます。ドアの幅、高さ、重さ、風の影響を考慮した現場調整が可能で、病院、教育機関、商業施設など通行量の多い場所に最適です。

高強度の鋳鉄製シリンダーを採用し、バックチェック、閉鎖スピード、ラッチスピードの調整は独立した調整バルブで簡単に行えます。レギュラー、上枠付け、パラレルの3つの取付方式から選択可能です。

2314ME/4314ME/4414ME – 煙感知器連動型

防火・防煙扉に対応した電気制御式ドアクローザーです。通電時は任意角度でホールドオープン、火災時に自動閉鎖します。UL/cUL登録済み、ANSI規格A156.15準拠で、パワーサプライユニット(PSU520-24V)で最大6台まで一括制御可能です。

2314ME: コンシールド(上枠内)型、最大開放角度170°

4314ME: 面付(引型)、最大開放角度180°、スイングフリーアーム搭載

4414ME: 面付(押型)、最大開放角度160°(ロングアーム使用時180°)

PERKO POWERMATIC(パーコ・パワーマチック) – 完全コンシールド型

ドアが閉まれば完全に見えない美観重視設計のモデルです。欧州規格CE認証(BS EN 1154:1997)取得し、50万回の開閉試験をクリアしています。真鍮製の堅固なボディで長寿命を実現し、ホテル、マンション、住宅の防火戸に最適です。

ツインパワーメカニズムにより、ドアサイズ950mm幅、重量80kgまでのドアをスムーズにコントロールします。欧州・北米で30年以上の採用実績があり、世界中から信頼されています。

ゴールドマンの製品が選ばれる5つの理由

  • 1

    調整の容易さ – 独立した調整弁による細かな速度調整が簡単に実現

  • 2

    圧倒的な耐久性 – 1,000万回の耐久試験をクリアした高品質設計

  • 3

    豊富な実績 – 国内・欧州・北米で30年以上の採用実績

  • 4

    完全な防火対応 – UL/cUL登録、ANSI規格、CE認証など各種防火規格に準拠

  • 5

    世界基準の品質 – 世界20主要国で特許取得の革新的技術

調整を繰り返しても改善しない古いドアクローザーの交換時期が来ている場合や、防火扉への煙感知器連動システムを新規導入したい場合に最適です。また、美観を重視する高級ホテルやマンションエントランス、1日に何百回も開閉される商業施設の出入口にも理想的な選択肢となります。

調整だけでは限界を感じたら、ゴールドマン株式会社の高品質ドアクローザーへの交換をご検討ください。プロフェッショナルな製品で安全で快適なドア環境を実現します。

当社ではドアクローザーの販売・施工・メンテナンスを承ります!

当社では、世界基準の高品質ドアクローザーの輸入販売、新規設置工事を行っております。 新築物件では、建物の用途や人の動線、ドアの使用頻度を考慮し、最適なドアクローザーをご提案いたします。例えば、オフィスではお客様と従業員の利便性を、商業施設では来店されるお客様の快適さと安全性を第一に考えた提案を行っています。

導入後のメンテナンスも万全の体制で承っています。当社で施工したドアクローザーについては、メンテナンス契約による定期的な点検により、油漏れや速度調整の不具合を早期発見し、予防保全を行います。ドアの安全性と快適な動作を維持し、お客様に安心してご利用いただけるサービスを提供できるよう努めてまいります。

当社が取り扱うドアクローザーは、耐久性、安全性、調整の容易さに優れた世界基準の製品です。オフィスやホテル、病院、商業施設などあらゆる場所で、安全で快適なドアの開閉を実現します。お問い合わせは、弊社ウェブサイトの「お問い合わせフォーム」にて承っております。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。