近年、高齢化社会の進行とバリアフリー法への対応により、後付け自動ドアへのニーズが増加しています。

従来は大がかりな工事と高い費用が必要だった自動ドア導入が、後付けシステムにより今あるドアを活かしたまま大幅なコスト削減と短期工期で実現できるようになりました。重いドアの開閉に困る高齢者や車椅子利用者にとって、手を触れずに通行できる環境は単なる利便性を超えた社会インフラとして機能します。

この記事では、後付け自動ドアの基本的な仕組みから最新技術動向、法規制対応、実際の設置プロセスまで、導入検討に必要な情報を解説します。世界最高水準の技術を誇るアシスト・スイング®の特徴や豊富な導入実績も交えながら、お客様のニーズに最適なソリューション選択をサポートいたします。

後付け自動ドアとは?

後付け自動ドアとは、今使っているドアをそのまま活かして自動開閉機能を加える装置のことです。ドア本体の交換は不要で、既存のドアに専用装置を取り付けるだけで手動ドアが自動ドアに変わります。

大規模な改修工事をせずに済むため、コストを抑えながら自動ドアを導入したい場合に最適な方法です。また、工事期間も短く、日常生活への影響を最小限に抑えて自動化を実現できます。

後付け自動ドアは、年齢や身体能力に関係なく誰もが等しく利用できるユニバーサルデザインを既存建物で実現する最も効果的な方法の一つです。

新築の自動ドアとの違い

新築時に設置する自動ドアは、建物を作る段階で設計に組み込まれます。一方、後付け自動ドアは既に完成している建物のドアに、後から自動化する機能を追加します。今使っているドアの雰囲気やデザインを保ったまま自動化できるのも大きな魅力です。

後付け自動ドアはどんな仕組みで動く?

後付け自動ドアは、大きく3つの部品で構成されています。まず「起動装置(センサーや認証機器など)」が人を感知したり認証したりします。次に「制御システム」が起動装置からの信号を受けて「ドアを開ける」と判断し、「モーター」がドアを実際に動かします。

【参考製品】世界最高水準の開き戸用自動ドアシステム

後付け自動ドアの仕組みを、誰もが安全に使える形で実現したのが「アシスト・スイング®」です。米国ADA法(障害者法)に準拠した設計により、高齢者から車椅子利用者、子供まで、年齢や身体能力に関係なく平等に利用できます。1,000万回の開閉試験をクリアした耐久性と、最大400kgまでの重量ドア対応により、商業施設から医療機関、オフィス、住宅まで幅広く採用されています。

  • 最大1,000万回の開閉試験クリア(H.D.モデル)

  • 米国ADA法準拠の安全設計
  • 最大400kgの超重量ドアまで対応可能(SW300モデル)
  • 用途に応じた5つのラインナップ(H.D./M.D./L.D./SW300/SW60)

後付け自動化に対応できるドアのタイプと仕組み

後付け自動ドアは、お使いのドアのタイプによって対応方法が異なります。主に「開き戸」と「引き戸」の2つのタイプに対応しており、それぞれ設置条件や工事内容が変わってきます。

開き戸(スイングドア)の自動化と動作の仕組み

開き戸は蝶番(ちょうつがい)を支点として、前後に扉を開閉する仕組みで、一般的にはドアノブを回して操作を行います。この最も身近なドアを自動化できるのが、開き戸用後付け自動ドアシステムです。

開き戸を自動化するには、ドアの上の枠にオペレーター(駆動装置)を取り付けます。このオペレーターから伸びるアームをドア本体に固定し、センサーが人を感知するとモーターがアームを動かしてドアが自動で開き閉まります。プッシュタイプ(押し型)とプルタイプ(引き型)の2種類があり、ドアの開く方向に応じて選択できます。

開き戸用自動ドアの大きな利点は、引き戸タイプの自動ドアと比べて、開閉に必要な左右のスペースを必要としないため、限られた空間でも設置が可能です。

引き戸(スライドドア)の自動化と動作の仕組み

引き戸は左右に横方向にスライドして開け閉めするドアで、戸の中央部分に取り付けられた「引手(ひきて)」と呼ばれる取っ手を使って、手でドアを横にスライドさせて開閉するドアです。この引き戸を自動で動かせるようにするのが、引き戸用の後付け自動ドアです。

引き戸の自動化では、レール(戸車が走る部分)や上部の鴨居(かもい)部分にモーターユニットを取り付けます。センサーが人を感知すると、モーターがベルトやチェーンを使ってドアを横方向に動かし、自動でスライドさせます。開いた後は設定時間保持され、その後自動で元の位置に戻ります。

引き戸の自動化では、ドアが横にスライドするための十分なスペースが必要です。ドア1枚分の幅だけ左右どちらかに余裕が必要なため、設置前にスペースの確認が重要になります。既存の引き戸であれば、すでにそのスペースが確保されているため、問題なく自動化できます。

後付け自動ドアが求められる社会的背景

現代の日本社会では、高齢化の急速な進行、法的義務への対応、感染症対策、労働力不足といった複数の社会課題が同時に進行しています。これらの課題に対応するため、後付け自動ドアは単なる利便性向上の設備から、社会インフラとしての重要な役割を担うようになっています。

2025年問題と超高齢化社会

2025年には75歳以上の人口が全人口の約18%となり、国民の5人に1人が後期高齢者という超高齢化社会を迎えます。現在の高齢化率は28.4%で、世界史上類を見ないスピードで高齢化が進行しています。

重いドアの開閉、両手に荷物を持った状態での操作、車椅子や杖を使った通行など、ドアの開け閉めなどの日常動作に困難を感じる方が急速に増加しているのが現実です。

バリアフリー法による法的要求

「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(バリアフリー法)が2006年12月20日に施行され、床面積2,000㎡以上の特別特定建築物では基礎的基準への適合が義務付けられています。

後付け自動ドアは、法的要求に応えるための社会的責任として導入が期待されています。

感染症対策と労働力不足

コロナ禍により「非接触」が新しい生活様式として定着しました。また、労働力人口の減少により、あらゆる産業で人材不足が深刻化しており、職員の負担軽減も重要な課題となっています。

後付け自動ドアは高齢者の方々の日常生活を支え、法的な義務を果たし、感染症対策を実現し、人手不足の解消にも貢献する重要な設備です。これからの日本社会において、後付け自動ドアは多くの人にとって必要不可欠な社会インフラとなっています。

後付けでの自動ドア導入で期待される主な効果やメリット

後付け自動ドアの導入は、単なるドアの自動化を超えて、建物利用者の生活の質向上、施設運営の効率化、社会的価値の向上など、多面的な効果を発揮します。これらの効果は相互に関連し合い、総合的な建物価値の向上を実現します。

誰もが使いやすい環境(ユニバーサルデザイン)の実現

後付け自動ドアの最大のメリットは、年齢や身体的な条件に関係なく、誰もが同じように利用できることです。これはユニバーサルデザインの理念そのものであり、特定の人のためだけでなく、すべての人にとって使いやすい環境を実現します。

高齢者にとっては握力や腕力の低下により困難になった重いドアの開閉が不要になり、車椅子利用者は両手で車輪を操作しながらでもスムーズに通行できます。妊娠中の方、一時的にケガをされている方、重い荷物を持った配送業者の方まで、様々な状況の方がストレスなく利用できるようになります。

衛生面での大幅な改善

後付け自動ドアは人が近づくだけで開閉したり、手かざしセンサーで開けることができ、ドアノブやレバーハンドルに一切触れる必要がありません。この完全非接触システムにより、接触感染のリスクを根本的に排除できます。

特に医療機関では患者や医療従事者の感染リスクを最小化でき、介護施設では免疫力の低下した高齢者を保護できます。保育園や学校では集団感染の予防効果が高く、食品関連施設では食中毒などの二次感染防止にも極めて有効です。

運営効率と労働負担の軽減

自動ドアの導入により、受付スタッフは来客のドア開閉補助が不要になり、配送業者は両手に荷物を持った状態でもスムーズに出入りでき、作業効率が大幅に向上します。

清掃作業においてもドア周辺の接触箇所が減少することで清掃作業が軽減され、夜間や休日でも24時間安定した自動開閉により、常駐スタッフの負担を軽減できます。

建物の価値向上と社会的評価

自動ドアの導入は、最新技術の導入による建物の現代化とバリアフリー対応により、法的要求への適合と将来にわたって求められる設備への先行投資としての価値を持ちます。

不動産運営の面では、賃貸物件なら入居率向上と賃料水準の維持・向上が期待でき、商業施設では集客力向上と顧客満足度の向上につながります。オフィスビルではテナント満足度向上に改善効果があり、医療・介護施設では利用者や家族からの評価向上が見込めます。

高齢化社会の進行、バリアフリー法による法的義務、感染症対策としての非接触ニーズ、労働力不足による効率化要求など、複合的な社会課題に対応するため、後付け自動ドアは社会インフラとしての重要な役割を担っています。

後付けで自動ドア化すると便利な場所

後付け自動ドアは、既存の建物を大幅に改修することなく導入できるため、様々な場所での活用が進んでいます。設置場所によって得られる効果や適用する技術が異なるため、最適なシステムを選択することが重要です。

商業施設・オフィスビルのメインエントランス

来訪者の第一印象を決定づける場所として、自動ドア化の投資効果が最も高い箇所です。バリアフリー法対応による法的要求を満たしながら、施設のイメージアップと利用者満足度の向上を同時に実現できます。

受付業務の効率化により、スタッフの負担軽減と来客対応品質の改善が期待できます。特に配送業者や車椅子利用者のアクセス環境が整うことで、施設全体の評価が高まり、テナント企業からの信頼獲得にもつながります。

店舗・クリニックの入口

ドアの後付け自動化により、お客様の来店促進と満足度アップが期待できます。手で触れずに開閉できるため感染対策にもなり、安心して利用できる施設として他店との差別化が図れます。

戸建て住宅・マンション玄関

戸建て住宅やマンション玄関は、自動開閉機能の後付けにより、重いドアの開閉負担軽減と防犯性強化を実現できます。また、スマートフォンアプリからの遠隔操作や入退室履歴管理が可能になり、日常生活の利便性と安全性が大幅に改善されます。

オフィス・事務所の室内ドア

業務効率化とバリアフリー対応を両立します。会議室や部署間のドアを自動化することで、資料や荷物を持った状態での移動がスムーズになり、生産性が高まります。

トイレ・洗面所の自動化

高齢者施設や医療機関において、プライバシー確保と介助者の負担軽減を両立します。車椅子での出入りが容易になり、緊急時の迅速な対応も可能です。感染対策として非接触での開閉により、衛生管理の効率化が図れます。

医療・介護施設の出入口

非接触での開閉により感染リスクを大幅削減します。車椅子や歩行器を使う方が一人で出入りできるようになり、自力で移動できる機会が増えます。また、スタッフの作業負担が軽減され、利用者の移動がスムーズになることで、施設全体の機能性が高まります。さらに、バリアフリー対応設備として、利用者や家族からの信頼獲得も期待できます。

工場・倉庫の作業エリア出入口

台車やフォークリフトでの頻繁な資材運搬がある場所で、作業効率化と安全性確保を実現します。両手で台車を押している作業員が、ドアの開け閉めのために一度作業を中断する必要がなくなり、運搬業務が大幅にスムーズになります。センサーによる自動開閉で、重い荷物を積んだ台車でも安全に通行でき、作業時間の短縮と労働負担の軽減を同時に達成できます。

後付け自動ドアにまつわる最新技術動向

後付け自動ドアは従来の開閉機能から大きく進化し、IoT・AI技術、感染症対策、ロボット技術を融合した次世代システムへと発展しています。これらの技術革新により、自動ドアは単なる利便性向上から、建物全体のセキュリティと安全性向上を実現する重要なインフラになります。

顔認証システム

AI技術を搭載した顔認証システムが後付け自動ドアの場合、カメラで撮影した顔画像をリアルタイムで解析し、登録された人物のみドアを開放することで、ICカードの紛失や貸し借りによる「なりすまし」を防止できます。マスク着用時でも認識可能な高精度システムが実用化されており、セキュリティレベルの大幅な向上を実現しています。

スマートフォン連携機能

専用アプリをインストールしたスマートフォンがデジタルキーとして機能し、BluetoothやNFC技術により非接触でドアを開閉できます。一時的なアクセス権限の発行や、入退室履歴のリアルタイム確認も可能で、従来の物理的なカードキーに代わる新しい認証方式として普及が進んでいます。

IoTによる統合管理

インターネット接続により、複数の自動ドアを一元管理できるシステムが登場しています。クラウド上での稼働状況監視、予防保全のためのデータ収集、リモートでの設定変更など、建物管理の効率化と安定稼働の実現を同時に達成できます。

ロボット連携自動ドアシステム

近年では、デリバリーロボットが社員の席まで食べ物や荷物を配送する際や、清掃・警備巡回ロボットが施設内を移動する際にも、自動ドアとの連携により人の手を借りずに各エリア間を自由に行き来できるシステムが導入されています。ロボットによる24時間自動サービスが実現し、人手不足の解消と業務効率化を同時に達成できます。

後付け自動ドアの技術進化は、IoT・AI技術による知能化、感染症対策に特化した非接触技術、そしてロボットとの連携技術を統合した次世代システムとして、今後さらなる普及と進化が期待されます。

後付け自動ドアと電気錠・入退室管理の連携

後付け自動ドアは電気錠や入退室管理システムと組み合わせることで、単なる『ドアが自動で開く』という利便性から、高度なセキュリティシステムへと進化します。

電気錠の種類と仕組み

  • 電気錠(マグネットロック)
    電気錠はマグネット式の錠前で、通電中は強力な磁力(200kg以上の吸着力)でドアを固定します。人の力では開けることができないため、高いセキュリティ性能を発揮します。構造がシンプルで故障が少なく、メンテナンスも容易です。
  • 電気ストライク
    従来の錠前に電気で動作するかんぬき機構を組み合わせたタイプです。既存の錠前システムを活かしながら電気制御を追加できるため、改修工事を最小限に抑えられます。
  • 電気ドロップボルト
    ドアの上枠(戸先側)、立て枠、または床面に取り付けられる電気錠で、通電時施錠型と停電時施錠型の2種類があり、全てコンシールド型(枠内隠蔽型)のため「見た目が良い、目立たない、壊れなくて長持ちする」という特徴があります。
  • 停電時の動作設定
    電気錠は停電時の動作を選択できます。フェイルセーフ(停電時解錠)は避難を優先し、フェイルセキュア(停電時施錠)は防犯を優先します。また、火災報知器と連動して緊急時に一斉開放する安全機能も構築可能です。

多様な認証システム

入退室管理システムの主な認証方法は、「顔認証」「ICカード」「テンキー」「スマートフォン」などがあります。

  • 顔認証
    顔で本人確認をするため、ICカードの貸し借りや盗難による「なりすまし」での入退室防止も期待できます

  • ICカード認証
    ICカード内に記録された数十桁の数字をカードリーダーが読み取って認証権限の有無を判定する仕組み

  • テンキー認証
    暗証番号自体も定期的に変更できるため、一定のセキュリティを保てる
  • スマートフォン認証
    電気錠の種類によっては、スマホのNFCなどを活用して、検知部にタッチするだけで解錠できる製品もあります

入退室管理システム連携の効果

後付け自動ドアと入退室管理システムを連携させることで、単なるドアの自動化を超えた高度なセキュリティ・管理システムを構築できます。

  • セキュリティの向上
    特定エリアへの入室制限、部外者の侵入防止、入退室履歴の自動記録により、物理的なセキュリティを大幅に強化できます。時間帯制限や権限レベル設定により、きめ細かなアクセス制御が可能です。
  • 業務効率化
    入退室データと勤怠管理システムの連携により、出退勤の自動記録や労働時間の正確な把握ができます。また、会議室の利用状況管理や来訪者の受付業務効率化により、管理者の負担を大幅に軽減します。

このような連携により、後付け自動ドアは建物全体のセキュリティと利便性を同時に向上させる総合的なソリューションとなります。

法規制・安全基準への適合【建築基準法・消防法・バリアフリー法】

後付け自動ドアの設置では、建築基準法、消防法、バリアフリー法への適合が必要です。特に防火区画や公共性の高い建物では、法的要求を満たす製品選定と施工が義務付けられています。

建築基準法による規制と防火設備対応

建築基準法は、建物利用者の生命と財産を火災から守るために制定された法律です。自動ドアも建物の一部として、火災時の延焼防止と避難経路確保の役割を果たす必要があります。そのため、後付け自動ドアを防火区画の開口部に設置する場合、防火戸としての性能が法的に要求されます。

防火設備の種類

国土交通大臣が定めた基準により、以下の性能が必要です。

  • 防火設備(旧乙種防火戸): 20分間火炎を遮る性能
  • 特定防火設備(旧甲種防火戸): 1時間火炎を遮る性能

設置が必要な場所

法律により以下の場所では防火戸の設置が義務付けられています。

  • 面積区画: 大きな建物で1,500㎡ごとに防火戸で区切る

  • 階段や吹き抜け: 火が上下に広がるのを防ぐため

  • 高層階: 11階以上ではより厳しい基準
  • 用途の違う部分: 店舗とオフィスなど異なる用途の境界

火災時の安全機能

法的要求を満たすため、火災報知器と連動して自動的に開放する「パニックオープン」機能を搭載する必要があります。平常時は自動ドアとして利用でき、緊急時は避難扉として確実に機能します。

バリアフリー法による設置基準

2006年に施行されたバリアフリー法は、高齢者や障害者を含むすべての人が平等に建物を利用できる社会の実現を目指しています。この法律により、公共性の高い建物では誰もが使いやすい環境づくりが法的義務となっており、自動ドアはその重要な要素として位置づけられています。

義務対象となる建物

床面積2,000㎡以上の特別特定建築物(病院、店舗、オフィスビルなど)では、バリアフリー基準への適合が法的義務です。

出入口の基準

バリアフリー法で定められた出入口の基準は以下になります。

  • 有効開口幅: 最低80cm以上(車椅子が通れる幅)

  • 段差の解消: つまずきや車椅子の通行を妨げる段差の除去

  • 操作の容易さ: 軽い力で開閉できること

建築基準法による防火性能の確保とバリアフリー法による利便性確保を両立させることで、緊急時の安全確保と日常利用での快適性を同時に実現し、現代建築に求められる社会的責任を果たすことができます。

後付け自動ドア「アシスト・スイング®」の技術的優位性

ゴールドマン株式会社の「アシスト・スイング®」は、開き戸専用の後付け自動ドアシステムとして、世界最高水準の技術と品質を誇ります。米国製のH.D.(Heavy Duty)とスウェーデン製のSlim-SW300・Slim-SW60シリーズをラインナップし、それぞれの国が誇る先進技術により、日本市場のニーズに最適化された次世代システムをお届けします。

世界最高水準の耐久性と安全性

1,000万回の開閉試験をクリア

アシスト・スイング®H.D.(Heavy Duty)は、1,000万回の開閉試験に合格しており、市場での実績から10年以上の使用に耐えうることが実証されています。商業施設、オフィス、病院、文化施設、住宅など、あらゆる建物の扉に安心してご使用いただけます。

米国ADA法準拠の安全設計

アメリカ障害者法(ADA)に基づき開発されたスイング式の自動ドア装置として、車椅子利用者、高齢者、子供、健常者など誰もが「安全」で「自由」に、そして「平等」に「非接触」でドアを開閉することができます。年齢や身体能力に関係なく、すべての人が安全に使用することができます。

パワーブースト機能搭載

強風が吹く可能性のある屋外でも使用できる「パワーブースト」機能を標準装備しています。強風下でも確実にラッチを掛け施錠し、約11kgの閉力を加算できる機能により、電気ストライクなどによりドアが閉まりにくくなる状況を防ぎます。

革新的な技術とカスタマイズ性

AI顔認証連携システム

高性能AI顔認証システムとの連携により、認証精度99.9%、認証速度0.5秒という世界最高水準の性能を実現。物理キー、カードリーダー、指紋認証一切不要でシームレスな入退室を可能にします。

スマートフォン完全制御

専用アプリにより、開閉スピード、ホールド時間、施錠設定など17項目の詳細設定をスマートフォンで簡単に調整可能です。Red Dot Award Product Design 2021を受賞したSW60は、直感的なアプリにより、誰でも簡単にカスタマイズできます。

完全コンシールド型対応

新築の場合、本体が全く見えない完全コンシールドタイプ(枠内隠蔽型)での設置が可能です。

製品ラインナップと各機種の特長

H.D.(Heavy Duty)- 最強耐久モデル

事例:横浜某オフィス

アシスト・スイング® H.D.

1,000万回開閉試験クリアの最高耐久性を誇る米国製フラッグシップモデル。最大130kgの重量ドアに対応し、商業施設や高頻度利用環境に最適です。コンシールド型・面付型両対応で、11年以上の長期稼働実績を持つ信頼性No.1モデルです。

SW300(Slim-SW300)- 大型ドア対応モデル

事例:某米軍基地

アシスト・スイング® Slim-SW300

最大400kgまでの超重量ドアに対応可能なスウェーデン製ハイパワーモデル。300万回耐久試験クリアの高い信頼性と、高さ70mmのスリム設計により美観と性能を両立。エネルギー効率に優れ、火災信号連動やロボット連携も可能な多機能システムです。

SW60(Slim-SW60)- スマート制御モデル

事例:住友不動産 新宿区某ビル

アシスト・スイング® Slim-SW60

100万回耐久試験をクリアした高性能スウェーデン製モデル。最大160kgのドアに対応し、スマートフォンアプリによる17項目の詳細設定が可能。Red Dot Award受賞した自動ドア装置のデザインとアプリの直感的操作性、防火戸対応アームオプションにより幅広い用途に対応します。

豊富な導入実績と多様な設置対応

国内外の著名施設での採用実績

  • 芝パークホテル:11年間以上連続稼働、1日約2,000人が利用する高頻度環境
  • アーク森ビル・アークヒルズ:コンシールド型中心吊ピボットヒンジ仕様

  • マカオ・カジノ:超高級ホテルのメインエントランス両開きドア

  • 東京国際フォーラム:防音・防火ドアの重量扉対応

  • 新青山ビル:マグネット電気錠連携セキュリティ強化

幅広いドア仕様への対応

  • 対応ドア重量:最大400kg(Slim-SW300)、最大130kg(H.D.)

  • 設置方式:コンシールド型、面付型、押型、引型
  • ドアタイプ:丁番吊、中心吊ピボットヒンジ、両開き対応

幅広いドア仕様への対応

  • AI顔認証システム
  • マグネット電気錠・電気ストライク・電気ドロップボルト
  • 非接触センサースイッチ

  • スマートフォン・リモコン操作

  • ロボット連携システム

アシスト・スイング®は、用途・予算・設置環境に応じて最適な機種を選択いただける充実のラインナップと、世界最高水準の技術力、豊富な導入実績、充実のサポート体制により、お客様のニーズに最適な後付け自動ドアソリューションを実現いたします。

アシスト・スイング®設置までのプロセス

後付け自動ドアの設置は、既存ドアの詳細調査から始まり、専門的な施工、最終的な動作確認まで、段階的なプロセスで進めます。お客様の建物に最適なシステムを構築するため、各段階で細心の注意を払った作業を実施いたします。

設置までのプロセス
1. 既存ドアの調査と計測
ドアの寸法、材質、周辺環境を詳細に調査し、最適な設置方法を決定します。
2. 必要な機器と部材の準備
現場調査の結果に基づき、必要なオペレーター、センサー類、制御機器などを準備します。
3. 機器の取り付けと電気工事
・既存のドア枠上部にSW300などのオペレーターを設置
・安全センサー(フラットスキャン)や操作用ボタン・センサー(RTS非接触センサーなど)の取り付け
・制御系統の配線と電源確保のための電気工事を同時に実施
・既存設備との干渉を避けながら、美観にも配慮して設置
4. セキュリティシステムとの連携設定
カードリーダーや電気錠など、セキュリティ機器との連携設定を行います。既存のシステムとの互換性を確保します。
5. 動作テストと調整
開閉速度、センサー感度、作動タイミングなどの微調整を行い、最適な動作環境を整えます。
6. お客様への取り扱い方法説明
お客様立会いの下、設備の取り扱い方法や注意点について丁寧にご説明します。操作方法から非常時の対応まで、必要な情報を提供します。

通常、ドア1箇所あたり約1日の工期で設置が可能です。工事は可能な限りお客様の業務に支障をきたさないよう、営業時間外や業務の少ない時間帯に実施するなどの配慮も行っております。

開き戸用自動ドアシステム「アシスト・スイング®」に関するよくある質問(FAQ)

ここでは、後付け自動ドアシステム「アシスト・スイング®」に関する質問にお答えします。

Q: 後付け自動ドアの価格はどのくらいですか?

A: 後付け自動ドアの価格は、機種(H.D.、SW300、SW60)、設置環境、オプション機能により大きく変動します。既存ドアを活かすことで新築時の自動ドア導入と比較して大幅なコスト削減が可能です。詳細な費用については、現地調査後の個別見積もりにて、お客様の予算とニーズに最適なプランをご提案いたします。

Q: 後付け自動ドアをDIYで設置できますか?

A: 後付け自動ドアのDIY設置はお勧めできません。電気工事資格が必要な配線作業、正確な荷重計算、安全センサーの調整など、専門的な技術と知識が必要です。誤った設置は故障や事故の原因となるため、安全性確保のため弊社作業員または専門業者による施工をお願いしています。

Q: アシスト・スイング®は開き戸に対応していますか?

A: はい、アシスト・スイング®は開き戸専用の後付け自動ドアシステムです。H.D.モデルは最大130kg、SW300は最大400kg、SW60は最大160kgまでの重量ドアに対応します。プッシュタイプ(押し型)とプルタイプ(引き型)、コンシールド型と面付型の設置方式をご用意しています。

Q: アシスト・スイング®は引き戸にも対応できますか?

A: アシスト・スイング®は開き戸専用システムのため、引き戸には対応しておりません。

Q: 新築建物にも対応していますか?

A: はい、新築建物にも対応しています。新築の場合は設計段階から組み込むことで、完全コンシールド型(枠内隠蔽型)での設置が可能となり、本体が全く見えない美しい仕上がりを実現できます。また、配線計画や電源確保も建築工事と同時に行えるため、より効率的で美観に優れた設置が可能です。既存建物への後付けと同様の高い性能を、より洗練されたデザインで実現いたします。

Q: 工事にはどの程度の時間がかかりますか?

A: ドア1箇所あたり通常1日で完成します(片開きドアでも、両開きドアでも同様です)。既存ドアを活かした後付け設置のため、大がかりな改修工事は不要です。事前調査で詳細な工期をお伝えします。

Q: 停電時はどうなりますか?

A: 手動での開閉が可能です。電気錠と連携している場合は、フェイルセーフ(停電時解錠)またはフェイルセキュア(停電時施錠)を事前に設定できます。緊急時用のバッテリーオプションもご用意しており、停電時も一定時間の運用が可能です。

Q: 安全性は確保されていますか?

A: 米国ADA法(障害者法)準拠の安全設計により、年齢や身体能力に関係なく安全にご利用いただけます。また障害物検知時の自動停止機能、安全センサー(Flat Scan)との連携など、多重の安全システムを搭載しています。

Q: どの程度の耐久性がありますか?

A: H.D.モデルは1,000万回の開閉試験をクリアしており、市場実績から10年以上の使用に耐えることが実証されています。SW300は300万回、SW60は100万回の耐久試験をクリアしています。適切なメンテナンスにより長期安定稼働を実現します。

Q: 故障した場合の対応は?

A: 製品には1年間の保証が付いており、素材や組立に起因する故障は無償で修理いたします。保証期間終了後も、メンテナンス契約により迅速な修理対応を行い、長期にわたる安定稼働をサポートいたします。

後付け自動ドアで実現する誰もが使いやすいユニバーサルデザインに基づいたドア環境

高齢化社会の進行とバリアフリー法への対応により、後付け自動ドアは社会インフラとして重要な役割を担っています。

従来の大がかりな工事と高い費用が必要だった自動ドア導入を、既存ドアを活かしたまま大幅なコスト削減と短期工期で実現できることが最大の特徴です。重いドアの開閉に困る高齢者や車椅子利用者にとって、手を触れずに通行できる環境は単なる利便性を超えた社会参加の機会均等を意味します。

AI顔認証システムやスマートフォン連携など最新技術の統合により、後付け自動ドアは単なる開閉装置から総合的なアクセス管理システムへと進化しています。商業施設から医療機関、マンションや住宅まで、それぞれの環境に応じた多様な効果を発揮し、建物の価値向上と社会的責任の実践を同時に実現します。

当社の1,000万回開閉試験をクリアした世界最高水準の技術を誇るアシスト・スイング®により、お客様の建物環境に最適なソリューションをご提案し、すべての人が安全で快適に利用できるユニバーサルデザインのドア環境づくりをサポートいたします。

当社では開き戸を自動ドア化する
工事・メンテナンスを承ります!

開き戸用 自動ドアシステム
アシスト・スイング®

当社では、開き戸用自動ドアシステム「アシスト・スイング®」の輸入販売、新規工事・改修工事・メンテンナンス工事を行っております。

新築物件では、建物の用途や人の動線を考慮し、最適な開き戸自動ドアをご提案いたします。例えば、オフィスではお客様と従業員の利便性を、商業施設では来店されるお客様の快適さを第一に考えた提案を行っています。

既存の手動開き戸を自動ドアに改修することも可能です。工事期間を最小限に抑え、できるだけ日常の活動に支障が出ないよう配慮しながら作業を進めます。

導入後のメンテナンスも万全の体制で承っています。メンテナンス契約による定期的な点検により、不具合の早期発見や予防保全を行い、ドアの安全性と快適な動作を維持します。お客様に安心してご利用いただけるサービスを提供できるよう努めてまいります。

アシスト・スイング® は、耐久性、安全性、利便性に優れた自動ドアシステムです。オフィスやホテル、病院などあらゆる場所で、スムーズな人の往来を実現します。お問い合わせは、弊社ウェブサイトの「お問い合わせフォーム」にて承っております。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。