
自動ドアの不具合は、施設の利用者や管理者にとって重要な課題となっています。特に「反応しない」というトラブルは誰もが経験したことのある一般的な問題ですが、その原因と対処法を知っておくことで、多くの場合は簡単に解決することができます。
また、近年の技術革新により、自動ドアシステムも大きく進化しています。従来型の自動ドアで起こりがちな不具合を解消し、より安全で使いやすい新しいソリューションも登場しています。
この記事では、自動ドアが反応しない際の原因と対処法から、最新の自動ドアシステムまでを詳しく解説します。施設管理者の方はもちろん、一般の利用者の方にも参考になる情報を幅広くご紹介していきます。
自動ドアが反応しない!5つの主な原因と即効性のある対処法

自動ドアの「反応しない」というトラブルは、多くの方が経験する一般的な問題です。しかし、その原因と対処法を知っておくことで、多くの場合は簡単に解決することができます。
自動ドアが反応しないとき、その原因はいくつか考えられます。
特に多いのがセンサーの検知範囲に関する問題で、センサーの向きのズレや設定の不具合によって起こることがあります。また、停電やブレーカーの作動、電源コードの接触不良などの電源関連のトラブルも見逃せない原因です。
センサー式が反応しない場合の3つのチェックポイント

センサー式の自動ドアが反応しない場合、いくつかの簡単なチェックポイントを確認することで問題が解決できることがあります。ここでは、3つの重要なポイントについて解説します。
センサーの動作状態確認
センサー式の自動ドアで反応しない問題が発生した場合、まず確認すべきなのがセンサーの動作状態です。センサー部分のLEDランプが正常に点灯しているかどうかを確認しましょう。異常な点滅パターンが見られる場合は、システムに何らかの異常が発生している可能性があります。
センサー周辺の環境チェック
次に重要なのが、センサー周辺の環境チェックです。センサーの表面に汚れや結露が付着していないか、また周辺に検知を妨げるような物が置かれていないかを確認します。汚れが見られる場合は、柔らかい布で優しく拭き取ることで改善する場合があります。
センサーの設置状態確認
最後に、センサーの設置状態を確認します。地震や建物の振動によって、センサーの取り付け角度がずれてしまうことがあります。明らかなズレや緩みが見られる場合は、安全のため専門業者による調整が必要です。
タッチパネル・ボタンが反応しない時の改善方法

タッチパネルやボタン式の自動ドアの場合、まず操作部分の状態確認が重要です。スイッチ周辺の汚れや水滴の付着、物理的な損傷がないかをチェックしましょう。また、電源ランプの点灯状態も重要な確認ポイントとなります。
タッチ操作の精度を上げるためには、手袋を外して直接指で操作することをお勧めします。また、軽く触れるだけでなく、指全体でしっかりとタッチすることで認識率が向上する場合があります。複数回試しても反応が見られない場合は、システムの再起動を検討してください。
継続的な異常が見られる場合は、エラーコードやランプの点滅パターンを記録しておくことが重要です。これらの情報は、専門業者による診断時に非常に役立ちます。また、安全のため、手動操作への切り替え方法も確認しておきましょう。
手をかざしても反応しない場合の解決手順
非接触センサーの場合、正しい検知方法を知っておくことが重要です。一般的に、センサーから20-30cm程度の距離で、手のひらを平行に向けることで最も確実に検知されます。急な動きではなく、ゆっくりと確実な動作を心がけましょう。
特に注意が必要なのが、手袋や長い袖による干渉です。これらが検知を妨げている可能性があるため、必要に応じて袖をまくるなどの対応が効果的です。また、直射日光や強い照明の影響で誤作動が起こることもあるため、環境要因にも注意が必要です。
重要な安全上の注意点として、明らかな故障が疑われる場合は無理な操作を避け、専門業者による点検を依頼することをお勧めします。また、非常時に備えて手動開放の方法を確認しておくことも大切です。定期的なメンテナンスを実施することで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。
自動ドアに反応しない原因と解決策

「なぜ自分だけ自動ドアが反応してくれないのだろう」。この悩みは、多くの方が一度は経験したことがあるのではないでしょうか。実は、この現象には科学的な理由があり、適切な対処法を知ることで解決できます。
なぜ自分だけ反応しないの?考えられる要因
自動ドアが反応しないのは、実はあなただけではありません。多くの人が同じ経験をしており、主に以下の要因が考えられます。
接近時の速度が遅すぎる、または速すぎる
自動ドアのセンサーは、人の自然な歩行速度を想定して設計されています。極端に遅い歩行や立ち止まりがちな動き、逆に走るような速い動きは、正しく検知できないことがあります。センサーは一定の動きを検知して反応するため、普段通りの自然な歩行速度で接近することが重要です。
センサーの検知エリアの端を歩いている
自動ドアのセンサーには検知エリアがあり、このエリアの中心部分が最も確実に反応します。ドアの端に寄りすぎた歩行は、センサーの検知エリアの端や外を通ることになり、反応が弱くなったり遅くなったりする原因となります。特に人が多い場所では端を歩きがちですが、できるだけドアの中央に向かってまっすぐ接近することで、確実な検知が期待できます。
センサーの設定や調整が適切でない
これは利用者側では対処が難しい問題ですが、実は比較的よくある原因です。センサーの感度設定が適切でない場合や、経年劣化による検知精度の低下が起きている可能性があります。
自動ドアが反応しないとき、私たちはつい「なぜ自分だけ?」と気にしてしまいがちです。しかし実際には、これらの要因とは関係なく、主に動作の仕方や設備の状態が影響しています。適切な接近方法を意識することで、ほとんどの場合はスムーズな通行が可能になります。
自動ドアの故障サインと対処方法

自動ドアが正常に動かない、そんな状況に遭遇したとき、どのように対処すればよいのでしょうか。自分で確認できることと、専門家に任せるべきことを正しく判断することが重要です。状況に応じた適切な対応方法をご説明します。
センサー異常の見分け方と応急処置
自動ドアのセンサーに問題が起きると、普段と違う動きをすることがあります。
このような場合、まずはセンサーの周りをチェックしてみましょう。段ボールや商品が置かれていないか、センサー部分が汚れていないかなどを確認をしてください。汚れている場合は、柔らかい布で軽く拭くだけでも改善することがあります。ただし、強く拭いたり無理な力を加えたりするのは避けましょう。
ボタン・スイッチの不具合診断方法
このような時は、まずボタンの周りに目立った汚れや損傷がないか確認してください。
多くの自動ドアには動作状態を示すLEDランプが付いています。一般的に緑色は正常動作、赤色は検知中、消灯は電源に問題がある可能性を示しています。LEDの表示がいつもと違う、または消灯している場合は、管理者に報告することをお勧めします。
専門業者に依頼すべき症状の判断基準
自動ドアは私たちの安全に関わる重要な設備です。以下のような症状が出た場合は、素人判断での対処は避け、すぐに専門家に相談しましょう。
特に注意が必要なのは、ドアが急に閉まる、異音や振動がある、完全に閉まらないといった症状です。これらは事故につながる可能性があるため、見過ごさないようにしましょう。また、開閉速度が明らかにおかしい、途中で止まる、引っかかりがあるなどの症状も、メンテナンスや点検が必要です。
自動ドアの進化と最新のソリューション

自動ドアの不具合やトラブルの多くは、従来型のセンサーシステムに起因しています。セキュリティニーズの高まりや、施設管理の効率化が求められる中、自動ドアシステムも進化を続けています。
現在特に注目されているのが、センサー技術とスマート管理を組み合わせた新しいアプローチです。従来の課題を解決しながら、より安全で効率的な出入り口の管理を実現する次世代型の自動ドアシステムが登場しています。
その代表例として、弊社の開き戸用自動ドアシステム「アシスト・スイング®」をご紹介します。用途・規模で選べる開き戸用自動ドアシステム「アシスト・スイング®」

開き戸の自動ドアには、施設の規模や用途によって求められる性能が異なります。アシスト・スイング®は、そのニーズに応えるため大型から小型まで幅広いラインナップを展開しています。さらに、最新のAI顔認証技術やスマートフォン連携など、次世代の機能も搭載しています。それぞれの特長と最適な選び方についてご説明します。
アシスト・スイング®の特長と選び方

アシスト・スイング®H.D.(大型)は、1,000万回の耐久テストをクリアした高耐久モデルです。オフィスビルや商業施設、病院など、多くの人が行き来する場所に最適です。最大ドア重量130kgまで対応し、高い信頼性と安定した動作を実現します。特に救急病院や24時間稼働する施設では、その耐久性が大きな強みとなります。

アシスト・スイング®Slim-SW300(スリム中型)は、より大きな重量のドアにも対応できるモデルです。250kgまでの重量ドアに対応しながら、高さわずか70mmのスリムな設計を実現。設置場所の美観を損なわないデザイン性も特長です。

アシスト・スイング®Slim-SW60(スリム型)は、スマートフォンでの簡単セットアップが可能な次世代モデルです。160kgまでのドアに対応し、既存ドアへの後付けも1日で完了。100万回の耐久テストをクリアしながら、直感的な操作性と迅速な導入を実現します。

アシスト・スイング®M.D.(中型)は、中小規模のオフィスビルやホテル客室、マンションのエントランスに適しています。300万回の耐久テストをクリアし、最大ドア重量90kgまで対応。日常的な使用に十分な性能を備えながら、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。

アシスト・スイング®L.D.(小型)は、玄関ドアや会議室など、比較的利用頻度が低い場所向けのモデルです。100万回の耐久テストをクリアし、60~150kgのドアに対応可能。コンパクトな設計ながら、必要十分な性能を備えています。

アシスト・スイング®コンパクト(小型)は、住宅用途に特化した省スペースモデルです。わずか110mmの薄型設計ながら、最大ドア重量60kgまで対応可能。30万回の耐久テストをクリアし、戸建て住宅やマンションの玄関ドアに最適な性能を実現しています。
次世代自動ドアの革新的機能で、新しい日常を実現
アシスト・スイング®は、従来の自動ドアの概念を一新する革新的な機能を搭載しています。AI顔認証やスマートフォン連携といった最新技術を取り入れることで、より安全で便利な、そして人に優しい新しい日常を実現します。以下、その特長的な機能についてご紹介します。
世界最高水準のセキュリティ
アシスト・スイング®は、単なる自動ドアの枠を超え、スマートな入退室管理システムとして進化を遂げました。世界最高水準のAI顔認証技術と連携し、驚異的な認証精度99.9%と0.5秒という瞬時の認証速度を実現します。AI顔認証により、キーやカード、指紋認証が一切不要となり、よりスムーズな入退室ができるようになりました。最大3万人の顔認証登録と15万件のログ管理に対応する大規模な管理が可能です。
スマートフォンで実現する新しい扉の形
スマートフォンによる革新的な操作性も、「アシスト・スイング®」の大きな特長です。洗練されたデザインと機能性を兼ね備えたスリムなフォルムながら、アプリ一つで全ての設定が完結できます。専門知識がなくても、直感的な操作で導入することができます。開放時間は2秒から6時間まで自由にカスタマイズでき、様々な用途に柔軟に対応します。さらに、強風時でも確実に施錠できるパワーブースト機能を搭載し、高い安全性を確保しています。
安全性と利便性
安全性も徹底的に追求しました。ドア面付安全センサー(Flat Scan)を設置することで、人や物との接触を防ぎます。非接触センサースイッチにより、衛生的な通行も実現。また、強風時でもしっかりと閉まるパワーブースト機能を搭載し、確実な施錠を可能にしています。さらに、停電や火災といった緊急時の対応機能も備えているので、万が一の際も安心です。
導入のしやすさも特筆すべき点です。既存のドアへの後付けはわずか1日で完了し、新築の場合は本体が見えない完全コンシールド設置も可能です。の実績に裏付けられた信頼性と、スマートフォンによる効率的な管理で、運用コストの大幅な削減も実現しています。
導入実績

太田胃散本社

アーク森ビル

芝パークホテル

大手町ビル

フォンテーヌ駒沢
(マンション)

東京ミッドタウン
日比谷
アシスト・スイング®導入シーン別メリットと活用事例

アシスト・スイングは、様々な場所で活躍する自動ドアシステムです。それぞれの導入現場で異なるメリットを生み出していますので、代表的な活用シーンをご紹介します。
病院での導入効果|感染対策と利便性の実現例
病院での導入では、感染対策と利便性の両立を実現しています。患者さんやスタッフがドアに触れることなく出入りできるため、接触感染のリスクを減らすことができます。また、車椅子の方やご高齢の方が自分で楽に移動できるようになり、医療スタッフの負担も軽減されています。重い診察室のドアも楽に開け閉めできるため、患者さんの負担も少なくなっています。
オフィスビルでの活用|セキュリティと高耐久の両立
オフィスビルでは、便利で安全な環境作りをサポートします。カード、スマートフォン、顔認証で開閉できるため、セキュリティを確保しながらスムーズな出入りが可能です。アーク森ビルでの導入事例では、1日2,000人以上が利用する環境でも11年間メンテナンス不要で稼働するなど、高い耐久性も実証されています。
商業施設での実績|人流改善による効果
商業施設では、お買い物客の利便性向上に役立っています。両手に荷物を持っている時でもセンサーが感知して自動で開閉するため、ストレスなく移動できます。混雑時でもスムーズな人の流れを作り出せるため、施設全体の回遊性も向上します。ベビーカーをご利用の方やご高齢の方も安心して通行できるため、幅広い来店客への対応が可能です。
アシスト・スイングは「誰もが使いやすい」ユニバーサルデザインの基本理念のもと、様々な場所で活躍しています。頑丈で故障しにくく、既存のドアへの後付けも可能なため、多くの施設で採用されています。非接触での開閉が求められる昨今、その需要は更に高まっています。
アシスト・スイング®で実現する、安全で快適な自動ドアの未来

自動ドアの不具合は、その原因を理解し適切な対処法を知ることで、多くの場合は解決可能です。日常的なメンテナンスと正しい使用方法を心がけることで、トラブルの多くは未然に防ぐことができます。
従来型の自動ドアの課題を解決する次世代システム「アシスト・スイング®」は、AI顔認証技術やスマートフォン連携により、セキュリティと利便性を両立し、用途や規模に応じた豊富なラインナップで、あらゆる施設のニーズに対応することが可能です。病院での感染対策、オフィスでの高度なセキュリティ管理、商業施設でのスムーズな人流など、施設ごとの課題に最適なソリューションを提供します。自動ドアは、単なる出入り口から、施設の価値を高める重要な設備へと進化を遂げています。
当社では開き戸を自動ドア化する
工事・メンテナンスを承ります!

開き戸用 自動ドアシステム
アシスト・スイング®
当社では、開き戸用自動ドアシステム「アシスト・スイング®」の輸入販売、新規工事・改修工事・メンテンナンス工事を行っております。
新築物件では、建物の用途や人の動線を考慮し、最適な開き戸自動ドアをご提案いたします。例えば、オフィスではお客様と従業員の利便性を、商業施設では来店されるお客様の快適さを第一に考えた提案を行っています。
既存の手動開き戸を自動ドアに改修することも可能です。工事期間を最小限に抑え、できるだけ日常の活動に支障が出ないよう配慮しながら作業を進めます。
導入後のメンテナンスも万全の体制で承っています。メンテナンス契約による定期的な点検により、不具合の早期発見や予防保全を行い、ドアの安全性と快適な動作を維持します。お客様に安心してご利用いただけるサービスを提供できるよう努めてまいります。
アシスト・スイング® は、耐久性、安全性、利便性に優れた自動ドアシステムです。オフィスやホテル、病院などあらゆる場所で、スムーズな人の往来を実現します。お問い合わせは、弊社ウェブサイトの「お問い合わせフォーム」にて承っております。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。