
「ちょっと買い物に行きたい」「散歩に出かけたい」など、私たちが何気なく行っているこんな行動が、車椅子利用者にとっては大きなハードルになっていることをご存知でしょうか。
玄関の重いドア、わずか数センチの段差、狭い廊下。日本の住宅や施設の多くは車椅子での生活を前提に作られておらず、車椅子の人の生活は想像以上に困難です。実際、高齢者の転倒事故の多くが住宅内で起きており、その原因の多くが段差や使いにくい設備です。
しかし、適切な車椅子の人のための工夫を施すことで、日常生活は大きく変わります。この記事では、車椅子の人が日常生活で直面する困りごとと、それを解決するバリアフリーの具体例、特に玄関ドアの自動化について、実際の導入事例も交えながら詳しく解説します。
車椅子の人が日常生活で困る5つのこと | バリアフリーが必要な理由

車椅子を使う方が日常生活で直面する困りごとは、私たちが想像している以上に多く存在します。実は、高齢者の転倒事故の多くが住宅内で発生しており、その原因の多くが段差や狭い通路、使いにくい設備です。
ここでは、車椅子の人が毎日の暮らしの中で特に困っている5つのことを解説します。
玄関ドアが重くて一人で開けられない
車椅子の人にとって、玄関ドアは大きな障壁です。開き戸のドアノブを回しながらドアを引く動作は、車椅子に座ったままでは非常に難しく、一人で外出できません。
その結果、常に誰かの付き添いが必要になり、自由に散歩や買い物に行けず、家に閉じこもりがちになることがあります。玄関は毎日何度も使う場所だからこそ、ここが使いにくいと生活全体の質が大きく下がってしまいます。
室内の段差や通路の幅が狭くて移動しにくい
日本の住宅は車椅子での移動を前提に設計されていないことが多いため、段差や狭い通路が多く存在します。
わずか1〜2cmの段差でも車椅子では大きな障害です。玄関の上がり框や部屋の敷居など、段差を越えるたびに介助者の手が必要になります。また、車椅子がスムーズに通るには通路の幅が80cm以上必要ですが、日本の住宅の廊下は60〜70cm程度が多く、すれ違いや方向転換が困難です。
トイレや浴室が使いにくく、転倒の危険がある
トイレと浴室は、車椅子の人にとって最も事故のリスクが高い場所です。
一般的なトイレは狭く車椅子で入れず、便座への移乗時にバランスを崩しやすくなります。浴室も浴槽の縁が高く、床が濡れて滑りやすいため危険です。手すりがないと立ち上がりや移動が困難で、転倒すると骨折など重大な怪我につながる可能性があるため、特に注意が必要な場所です。
買い物や外出時の困りごと
車椅子での外出には様々な障害があります。
店舗の商品棚が高くて手が届かず、座った姿勢では立っている人が当たり前に取れるものが届かないことがあります。エレベーターがない施設では階の移動ができず、段差のある道路では進めません。本来楽しいはずの買い物や外出が、大きなストレスになってしまいます。
車椅子介助をする方の身体的・精神的な負担
車椅子での生活は、利用者だけでなく、ご家族や介護職員の方々の日常にも大きく関わっています。
ベッドから車椅子への移乗では腰に力が入りますし、段差があれば車椅子を持ち上げる必要があります。玄関のドアを開ける手伝いや、外出時の付き添いなど、常にサポートが必要な場面も少なくありません。
バリアフリーの工夫は、車椅子を使う方の自立を助けるだけでなく、介助をする方にとっても日常をよりスムーズにします。お互いにとって暮らしやすい環境づくりは、家族全体に安心とゆとりを生み出します。
バリアフリーとは?車椅子の人のための工夫の基本を解説

車椅子の人のための工夫を考える上で、まず「バリアフリー」という言葉の意味を正しく理解しておくことが大切です。ここでは、バリアフリーの基本的な考え方と、よく似た言葉である「ユニバーサルデザイン」との違いを解説します。
バリアフリーとはどういう意味?
もともとは建築用語で、段差などの物理的な障害を取り除くという意味で使われていました。しかし現在では、より広い意味で使われており、高齢者や障害のある人が社会生活を送る上で障壁となるものすべてを取り除くという考え方を指します。
バリアフリーで取り除く対象となる障壁には、大きく分けて3つの種類があります。
物理的なバリア
段差、狭い通路、重いドアなど、移動や生活を困難にする物理的な障害です。
制度的なバリア
法律や規則により、障害のある人が同じ機会を得られないという制度上の障害です。
心理的なバリア
偏見や無理解など、人々の意識や態度による心の障壁です。
バリアフリーとユニバーサルデザインの違い
バリアフリーとよく似た言葉に「ユニバーサルデザイン」があります。両者は混同されがちですが、考え方に大きな違いがあります。
バリアフリーは、既に存在する障壁を後から取り除くことです。例えば、階段しかなかった建物に後からスロープを設置することがバリアフリーです。対象は主に高齢者や障害のある人で、その人たちが困っている障害を改善します。
ユニバーサルデザインは、最初から誰もが使いやすいように設計することです。例えば、建物を建てる時点で階段とエレベーターの両方を設置し、年齢や性別、障害の有無に関わらず、すべての人が利用しやすい環境を作ります。
簡単に言えば、バリアフリーは「後から改善する」、ユニバーサルデザインは「最初から配慮する」という違いがあります。
車椅子の人のための工夫が重要な理由
車椅子の人のためのバリアフリーの工夫は、単に移動を楽にするだけではありません。
バリアフリーは、自立した生活の実現につながります。玄関ドアを一人で開けられる、トイレに一人で行けるといった日常の動作ができることで、自分らしく生活できるようになります。
また、介助者の負担軽減も重要です。車椅子の移乗介助や段差の介助など、介助者にかかる身体的・精神的な負担を減らすことができます。
そして、安全性の向上にもつながります。段差での転倒や浴室での事故など、命に関わる危険を防ぐことができます。
バリアフリーの工夫は、車椅子を使う人だけでなく、介助をする家族や職員、そして施設を利用するすべての人にとって、安全で快適な環境を作るために欠かせないものです。
【バリアフリー例7選】車椅子の人のための身近な工夫と具体例
車椅子の人が安全で快適に暮らすために、住宅や施設のどこをどう工夫すればよいのでしょうか。ここでは場所別に具体的なバリアフリー例を7つ紹介します。
玄関のバリアフリー例 | 段差解消とドアの工夫

玄関の段差は、車椅子での出入りを難しくする大きな障害です。段差を解消するには、緩やかなスロープを設置する方法が効果的です。高さ10cmの段差なら、1m20cm以上の長さのスロープが必要になります。敷地が狭い場合は、電動で上下する段差解消機を取り付ける方法もあります。
玄関ドアは車椅子でも楽に通れるよう、80cm以上の広さを確保することが大切です。また、玄関の土間部分と室内の段差も2cm以下にすると、車椅子のタイヤが引っかからずスムーズに出入りできます。
廊下・通路のバリアフリー例 | 幅の確保と手すり設置

車椅子が通るには、廊下の幅が90cm以上必要です。これは大人が両手を広げたくらいの広さです。介助者と並んで通る場合は、さらに広く140cm以上あると安心でしょう。
壁に手すりを取り付けると、立って歩く方の転倒防止にもなります。床から75〜80cmの高さ、ちょうど腰のあたりに設置すると使いやすくなります。床材は滑りにくいものを選ぶと、万が一転んだときも衝撃が少なくて済みます。
トイレのバリアフリー例 | 車椅子対応の広さと設備

車椅子でトイレを使うには、一般的なトイレより広いスペースが必要です。最低でも幅90cm以上・奥行き160cm以上、介助者と一緒に入る場合は2畳ほどの広さがあると使いやすいでしょう。
便器の脇にL字型の手すりをつけると、便器への移動や座った姿勢の維持が楽になります。ドアは内開きではなく引き戸にすると、車椅子でも出入りしやすくなります。洗浄ボタンは座ったまま手が届く位置に配置しましょう。
浴室のバリアフリー例 | 安全に入浴できる工夫

浴室は滑りやすく危険な場所です。脱衣所との段差は2cm以下にすると、つまずきにくくなります。床は滑りにくく水はけの良い素材を選び、浴槽の出入り口や洗い場には手すりを設置しましょう。浴槽は、足を上げずにまたぎやすい高さ30〜40cm程度のものが使いやすくなっています。
また、浴室暖房機をつけて入浴前に温めておくと、温度差によるヒートショックを防げます。
リビング・居室のバリアフリー例 | 車椅子で動きやすい空間づくり

リビングは家族が集まる場所なので、段差をなくしてフラットな床にすると車椅子でも移動しやすくなります。テーブルは車椅子に座ったまま使える高さ70cm程度のものを選びましょう。
部屋の中で車椅子がくるっと回転できるよう、家具と家具の間は120cm以上空けておくとストレスなく動けます。照明のスイッチやエアコンのリモコンは、車椅子に座ったまま手が届く位置につけると便利です。
階段のバリアフリー例 | エレベーター・階段昇降機の設置

2階建ての住宅では、階段の上り下りが課題になります。解決方法としては、ホームエレベーターか階段昇降機の設置があります。
階段昇降機は、階段にレールを取り付けて椅子が上下に動くタイプです。エレベーターに比べて工事も小規模で、2週間ほどで設置できます。ただし、自分で歩ける方向けなので、車椅子のまま移動したい場合はエレベーターの方が適しています。
屋外のバリアフリー例 | 駐車場からのアプローチ

駐車場から玄関までは段差のない平らな通路が理想的です。スロープをつける場合は緩やかな傾きにし、幅は90cm以上あると車椅子が通りやすくなります。屋根があると雨の日も濡れずに済み、足元を照らすライトがあると夜も安心です。玄関前には平らなスペースを設けて、鍵を開けるときに車椅子が勝手に動かないよう工夫しましょう。
まずは転倒リスクの高い浴室や、毎日使う玄関から始めるなど、優先順位をつけて段階的に進めることもできます。特に玄関のドアは、車椅子での外出のしやすさに直結する重要なポイントです。
車椅子利用者の外出を変える「玄関ドア自動化」方法とメリットやデメリット

車椅子での生活において、玄関ドアは最も重要なバリアフリーポイントです。毎日必ず通る場所だからこそ、ここを改善すれば生活が大きく変わります。
玄関ドアの自動化は、大がかりなリフォームが必要だと思われがちです。しかし実際には、今あるドアに装置を取り付けるだけで自動化できる「後付け自動ドア」が主流になっています。
玄関ドアを自動化する方法
玄関ドアの自動化には、大きく分けて2つの方法があります。
後付け自動ドア装置の設置
既存のドアはそのままに、自動開閉装置を取り付ける方法です。ドア本体を交換する必要がないため、工事期間が短く、比較的導入しやすいのが特徴です。開き戸用と引き戸用があり、リモコンやセンサー、スマートフォンアプリなど、さまざまな操作方法に対応しています。
ドア本体の交換
自動ドア機能が組み込まれた新しい玄関ドアに交換する方法です。後付け装置と比べて工事規模は大きくなりますが、デザイン性や断熱性など、ドア全体の性能を一新できます。
現在は後付け装置の性能が向上しており、ドア交換と比べて費用を抑えられることから、後付けを選ぶケースが増えています。
後付け自動ドアのメリット
後付け自動ドアを導入することで、車椅子利用者の生活は大きく変わります。ここでは具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
ドアに触れずに開閉できる
リモコンやセンサーで操作できるため、車椅子に乗ったまま、荷物を持ったまま、ドアに触れることなく出入りできます。非接触のため衛生的でもあります。
工事期間が短い
多くの製品は数日程度で設置が完了します。大がかりな工事が不要なため、日常生活への影響を最小限に抑えられます。
既存のドアを活かせる
ドア本体を交換する必要がないため、今のドアのデザインや防犯性能をそのまま維持できます。
オートロック機能
自動施錠機能が付いている製品も多く、鍵の閉め忘れを防げます。外出時に振り返って確認する必要もありません。
自由な外出が可能に
家族やヘルパーの助けを待たずに、自分の意思で外出できるようになります。「外出したいときにすぐ出かけられる」「好きな時間に帰宅できる」といった当たり前の自由が実現し、通院や買い物、友人との外食など社会との接点が増えていきます。
後付け自動ドアのデメリット
メリットが多い後付け自動ドアですが、導入前に知っておくべきデメリットもあります。事前に確認しておきましょう。
導入費用がかかる
製品や工事内容によって異なりますが、一定の初期費用が必要です。導入前に費用を確認しておきましょう。
定期的なメンテナンスが必要
センサーの清掃や、電池式の場合は電池交換など、手動ドアにはなかった手間が発生します。また、故障時には専門業者への修理依頼が必要になります。
設置できないドアもある
ドアの重さ、材質、構造によっては対応できない場合があります。特に、ドアが自動的に閉まるタイプや、特殊な形状のドアには取り付けられないこともあります。
外観や設置環境の確認が必要
製品によっては、ドアの上部や横にコントローラーや開閉装置が取り付けられます。また、近くにコンセントがない場合は増設工事が必要になるケースもあります。
導入時の注意点
後付け自動ドアを検討する際は、まず専門業者に現地調査を依頼し、ドアに対応できるか確認しましょう。ドアの種類(開き戸・引き戸)、重量、開閉方向などによって、適した製品が異なります。
また、操作方法も製品によってさまざまです。リモコン式、センサー式、スマートフォン連動式など、利用者の身体状況や生活スタイルに合ったものを選ぶことで、より快適に使えるようになります。
実際に自動化した方からは「外出が億劫でなくなった」「気軽に散歩に出かけられるようになった」という声が多く聞かれます。介助する家族の負担も軽減され、家族全員にとって快適な玄関になります。
玄関ドア自動化で失敗しないための製品選び
玄関ドアの自動化を検討する際、最も重要なのが製品選びです。「どのメーカーの製品が信頼できるのか」「本当に長く使えるのか」「故障したときのサポートは大丈夫か」といった不安を持つ方も多いでしょう。
後付け自動ドアの市場には様々な製品がありますが、車椅子利用者にとって玄関ドアは毎日何度も使う「命綱」のような存在です。だからこそ、以下のポイントを満たす製品を選ぶことが重要です。
耐久性
毎日の使用に耐えられる堅牢な設計であること。玄関ドアは1日に何度も開閉するため、長期間の使用に耐える耐久性が不可欠です。
安全性
万が一のときにも事故を防ぐセンサーや仕組みがあること。挟まれ防止機能や障害物検知など、利用者の安全を守る機能が重要です。
実績
多くの施設で採用され、長期間の稼働実績があること。ホテルや病院、公共施設など実際の導入事例が豊富であれば、信頼性の証です。
ここからは、米国の障害者法(ADA法)に基づいて開発され、大型複合施設、オフィスビル、ホテル、病院、大学など数多くの施設で採用されている開き戸用自動ドアシステム「アシスト・スイング®」をご紹介します。実際の導入事例も交えながら、どのような効果が得られるのかを詳しく見ていきましょう。
開き戸用自動ドアシステム「アシスト・スイング®」の特徴
アシスト・スイング®
アシスト・スイング®とは、米国の障害者法(ADA法)に基づいて開発された開き戸用自動ドアシステムです。既存のドアに後付けできるのはもちろん、新築時にドアに装置を埋め込むコンシールド型も選択できます。車椅子利用者、高齢者、子ども、健常者など、誰もが安全で快適に使えるよう設計されています。
商業施設、オフィスビル、ホテル、病院、公共施設、個人宅など、世界中で幅広く採用されており、その信頼性と耐久性は数多くの実績が証明しています。
世界最高水準の信頼と実績

アシスト・スイング®には、H.D.(ヘビーデューティ)、M.D.(ミディアムデューティ)、L.D.(ライトデューティ)モデル、Slim-SW300・Slim-SW60シリーズがあり、設置場所の使用頻度や環境に応じて最適なモデルを選択できます。それぞれの国が誇る先進技術が結集されています。
米国ADA法(障害者法)に基づいて開発されており、車椅子利用者、高齢者、子供、健常者など、誰もが安全で自由に、そして平等に使えるよう設計されています。耐久性の高さも特筆すべき点で、最高峰のH.D.モデルは1,000万回の開閉試験をクリアしています。1日1,000人が往復しても10年以上使い続けられる計算です。実際に、2004年から2014年まで約10年間問題なく稼働した実績もあります。M.D.モデルやL.D.モデルは、使用頻度に応じた適切な耐久性を備え、コストパフォーマンスにも優れています。
商業施設、オフィスビル、ホテル、病院、公共施設、個人宅など、幅広い場所で導入されており、その信頼性は数多くの実績が証明しています。
既存ドアに後付けできる簡単施工
アシスト・スイング®の大きな特長は、今使っているドアをそのまま活かしながら「後付け」で自動ドアにできることです。ドア本体を交換する必要がなく、ドア上部に専用装置を取り付けるだけで自動ドア化できます。
大掛かりなドア周辺工事が不要なため、工事期間は短く済みます。製品によっては1日で設置が完了するモデルもあり、日常生活への影響を最小限に抑えられます。
また、木製、金属製、ガラス製など様々な材質のドアに対応可能で、片開き、両開き、内開き、外開きなど、異なるタイプのドアにも設置できます。最大250kg〜400kgまでの重いドアにも対応しており、大型の玄関ドアでも自動化が可能です。
多彩な操作方法とカスタマイズ機能
操作方法も多様で、利用者のニーズに合わせて選べます。
スマホアプリ(Bluetooth連携)
普段使っているスマートフォンで玄関ドアを開閉できます。リモコンを持ち歩く必要がなく、設定変更もアプリから簡単に行えます。
ノータッチセンサースイッチ(非接触で開閉)
センサーに手をかざすだけでドアが開きます。ドアノブに触れる必要がなく、衛生的に使用できます。
リモコン操作
専用リモコンのボタンを押すだけで開閉できます。車椅子に乗ったまま、離れた場所からでも操作可能です。
テンキースイッチ・カードリーダー
暗証番号の入力やICカードをかざしてドアを開閉します。鍵を持ち歩く必要がなく、セキュリティも確保できます。
マグネット電気錠
強力な電磁石でドアを固定し、保磁力270Kg以上の高いセキュリティを実現します。フェイルセーフ(停電時自動開錠)・フェイルセキュア(停電時も施錠維持)の選択が可能で、用途に応じた安全性を確保できます。
顔認証システム
カメラが顔を認識して自動的にドアを開閉します。手がふさがっていても、リモコンやカードを持っていなくても操作できます。
ボラード型スイッチ
床や壁に設置されたポール型のスイッチで操作します。車椅子利用者でも押しやすい高さに設置できます。
特にスマホアプリでの操作は、リモコンを持ち歩く必要がなく、普段使っているスマートフォンで玄関ドアを開閉できるため便利です。設定変更もその場で行えるため、開閉スピードの調整なども簡単に行えます。
また、AI顔認証は、なりすまし防止機能も備えており、セキュリティ性も高いのが特長です。入退室の履歴も自動で記録されるため、誰がいつ出入りしたかを管理できます。
高い安全性と使いやすさ
最新の安全センサー「Flat Scan」をオプションで追加でき、ドアの開閉時に人や物に当たると即座に静止し、元に戻る仕組みです。ドアの動きに合わせて常に周囲を監視するため、事故のリスクを最小限に抑えられます。
開閉スピードも調整可能で、利用者の状況に合わせて設定できます。高齢者や車椅子利用者が多い施設では、ゆっくりとした開閉速度に設定することで、より安全に使用できます。また、停電時には手動での開閉も可能なため、緊急時にも安心です。
導入の流れ(無料相談から設置まで)
アシスト・スイング®の導入は、お問い合わせから施工完了まで、以下のような流れになります。
お問い合わせ・無料相談
まずは、問い合わせフォームまたはお電話でご相談ください。製品の概要説明や、設置に関する基本的なご質問にお答えいたします。
ヒアリング
担当者が詳しい設置情報をヒアリングいたします。ドアの種類、重量、開閉方向、設置場所の環境などをお伝えいただくことで、最適なプランをご提案いたします。
概算見積の作成
ヒアリング内容をもとに、概算のお見積書を作成いたします。予算の目安がわかるため、導入のご検討がしやすくなります。
現地調査(無料)
専門スタッフが実際の設置場所へお伺いし、詳細な調査を行います。ドアの状態や設置条件を確認し、具体的な工事内容を決定いたします。
正式見積・契約
現地調査の結果をもとに、正式なお見積書をご提示いたします。内容にご納得いただけましたら、ご契約を結び、工事日程を調整いたします。
施工・完成
経験豊富な施工スタッフが、丁寧に工事を行います。設置後は、操作方法のご説明やメンテナンスについてのご案内をいたしますので、安心してお使いいただけます。
車椅子利用者のために導入した施設の事例
ここでは、玄関ドアの自動化を実際に導入した施設の事例をご紹介します。ホテル、教育機関、企業など、さまざまな場所でどのような効果が生まれたのかを見ていきましょう。
シェラトン都ホテル東京様 | ユニバーサルルーム
シェラトン都ホテル東京では、ユニバーサルルームの客室入口ドアにアシスト・スイング®M.D.(中型)を導入しました。日本国内のホテルでは第一号となる事例です。
導入前の課題
車椅子の方が一人で宿泊される際、客室のドアの開け閉め、特に部屋からドアを引いて出る動作が困難でした。
室内側:押しボタンでドアを自動開閉
室外側:カードリーダーで自動開閉

壁付け押しボタンスイッチ
導入後の効果
車椅子の方が一人でも安心して宿泊できるようになり、ホテルの従業員さまからも高い評価をいただきました。車椅子利用者、高齢者、健常者、誰もが同じように快適に利用できるユニバーサルルームが実現しています。
中央大学法科大学院 | 教育機関での合理的配慮
中央大学法科大学院の駿河台キャンパスでは、車椅子利用者の新入生を迎えるにあたり、自習室の開きドアをアシスト・スイング®Slim-SW300で自動化しました。
導入前の課題
自習室への出入りに車椅子では困難があり、健常者と車椅子利用者が平等にアクセスできる環境の整備が必要でした。
カードリーダーでの開閉
非接触スイッチでの開閉
オプションとしてマグネット電気錠、非接触センサースイッチ、安全センサー(Flat Scan)を導入しました。

マグネット電気錠

非接触センサースイッチ

安全センサー
導入後の効果
車椅子利用者も健常者も、スムーズに自習室を利用できるようになりました。車椅子からでも、手荷物を持っていても、センサーに手をかざすだけでドアが開くため、利便性が大幅に向上しています。教育現場における合理的配慮とユニバーサルデザインの実現につながりました。
某外資系製薬会社 | 業務効率とセキュリティの両立
大手外資系製薬会社では、台車で製品を運搬する際のドア開閉が大きな負担となっていました。限られたスペースとセキュリティ管理という課題を解決するため、アシスト・スイング®Slim-SW300を4台導入しました。
導入前の課題
台車で製品を運搬する際、ドアを押しながら開けるのが困難で、ドアに台車をぶつけてしまうリスクがありました。また、引き戸を設置するスペースが限られており、セキュリティ面でも厳格な入退室管理が求められていました。
フロア入口セキュリティドア
オフィス内ドア
オプションとしてカードリーダー、非接触センサー、マグネット電気錠、安全センサーを導入しました。

非接触センサースイッチ

緊急解除スイッチ

安全センサー
導入後の効果
台車を押しながらでも、センサーに手をかざすだけでドアが開くため、業務効率が大幅に向上しました。安全センサー(フラットスキャン)により、ドアに台車をぶつけたり挟まれたりする危険が解消されています。セキュリティ管理も既存システムと連携でき、安全性と利便性を両立した環境が実現しました。
まとめ | 車椅子の人のための工夫で大切なこと
車椅子の人が日常生活で直面する困難には、玄関ドアの開閉、室内の段差、トイレや浴室の使いづらさ、外出時の障害、介助者の負担などがあります。これらは単なる「不便さ」ではなく、人としての尊厳や自由に関わる重要な問題です。
この記事でご紹介したバリアフリー 例、玄関ドアの自動化、段差の解消、手すりの設置などを実践することで、車椅子を使う方の自立を助け、介助をする家族の負担も軽減できます。そして、「外出したい時に外出できる」という当たり前の自由が実現します。
転倒リスクの高い浴室、毎日使う玄関など、車椅子の人の家の工夫は優先度の高い場所から段階的に始めることができます。特に玄関ドアの自動化は、後付けで簡単に導入でき、車椅子の人の生活の工夫として非常に効果的です。
日本の高齢化が進む中、車椅子 バリアフリーは「誰か特別な人のため」の配慮ではなく、すべての人にとって将来必要になる環境整備です。一人ひとりができることは小さくても、身近なところから車椅子の人のための工夫を始めることで、誰もが自由に、安心して暮らせる社会へと近づいていくことができます。
当社では開き戸を自動ドア化する
工事・メンテナンスを承ります!

開き戸用 自動ドアシステム
アシスト・スイング®
当社では、開き戸用自動ドアシステム「アシスト・スイング®」の輸入販売、新規工事・改修工事・メンテンナンス工事を行っております。
新築物件では、建物の用途や人の動線を考慮し、最適な開き戸自動ドアをご提案いたします。例えば、オフィスではお客様と従業員の利便性を、商業施設では来店されるお客様の快適さを第一に考えた提案を行っています。
既存の手動開き戸を自動ドアに改修することも可能です。工事期間を最小限に抑え、できるだけ日常の活動に支障が出ないよう配慮しながら作業を進めます。
導入後のメンテナンスも万全の体制で承っています。メンテナンス契約による定期的な点検により、不具合の早期発見や予防保全を行い、ドアの安全性と快適な動作を維持します。お客様に安心してご利用いただけるサービスを提供できるよう努めてまいります。
アシスト・スイング® は、耐久性、安全性、利便性に優れた自動ドアシステムです。オフィスやホテル、病院などあらゆる場所で、スムーズな人の往来を実現します。お問い合わせは、弊社ウェブサイトの「お問い合わせフォーム」にて承っております。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。








